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『大いなる自由』セバスティアン・マイゼ監督 何故それは映画でなければいけないのか?【Director’s Interview Vol.330】

©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions

『大いなる自由』セバスティアン・マイゼ監督 何故それは映画でなければいけないのか?【Director’s Interview Vol.330】

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何故それは映画でなければいけないのか?



Q:恋人同士の美しい愛の育みもあれば、一方で性描写をありのままに捉えて美しく撮っていないシーンもあり、そこもとても印象的でした。 


マイゼ:性的関係にはいろんな色彩があると思います。どんなセックスであろうとも、その中心にあるのは“誰かの近くにいたい”という人間的な思い。必ずしもセックスに愛が組み合わさっているわけではないかもしれませんが、ハンスにとってはすべて愛ある行為だったと思いますね。



『大いなる自由』©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions


Q:影響を受けた好きな監督や映画を教えてください。


マイゼ:スタンリー・キューブリックとミケランジェロ・アントニオーニがツートップです。他には、パゾリーニやヘルツォーク、ヒッチコック、ベルイマン、タルコフスキー、たくさんいますよ(笑)。映画作家として彼らから学んだことは、“映画に貢献すること”。ストーリーテリングやキャラクターも大切ですが、自分の作品を作るときは、“何故それは映画でなければいけないのか?”“どんな部分が映画的なのか?”ということを常に意識しています。


それはこの映画でいうと、冒頭の監視カメラでの覗き見シーンに集約されています。このシーンではいわゆる“第四の壁”を壊していて、観客が直接関係を持つことができる。我々は映画を作ることで、カメラの眼差しを用いてどれくらい覗き見をしているのか、それらを描く映画とは何なのか?その思いをオープニングのシークエンスに込めました。



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監督・脚本:セバスティアン・マイゼ

1976年、オーストリア・キッツビューエル生まれの映画監督、脚本家。長編デビュー作「Still Life」(未・11)はサン・セバスチャン国際映画祭でプレミア上映され、ディアゴナーレ・オーストリア映画祭で最優秀長編映画賞など数々の賞を受賞した。ドキュメンタリー映画「Outing」(未・12)はHot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。本作『大いなる自由』は長編フィクション第2作目となる。ウィーンを拠点とする制作会社FreibeuterFilmの共同設立者でもある。



取材・文: 香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。




『大いなる自由』

7月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開

配給:Bunkamura

©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions

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