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『サタデー・フィクション』ロウ・イエ監督 現実やフィクションに懐疑的になるべき【Director’s Interview Vol.373】

『サタデー・フィクション』ロウ・イエ監督 現実やフィクションに懐疑的になるべき【Director’s Interview Vol.373】

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コン・リー、オダギリジョー、中島歩



Q:コン・リーさんが圧倒的なまでの存在感でスクリーンに映えています。実際にお仕事してみていかがでしたか。


ロウ:コン・リーさんと映画作りができたのは素晴らしい経験でした。彼女がこれまで見せたことのない視線や目の表情をこの作品で披露してくれました。ご一緒するのが初めてだったこともあり、最初は私も彼女も慣れなかったのですが、彼女はとても繊細で直感が鋭い方。時間が経つにつれ、この映画の雰囲気をキャッチしてくれて、しっかりとその中に入ってきてくれました。今回はガンアクションのシーンもありますが、彼女にとっては初めての経験。初めてピストルを持ったと言っていましたよ(笑)。



『サタデー・フィクション』©YINGFILMS


Q:オダギリジョーさんと中島歩さんのキャスティングについて教えてください。


ロウ:今回のキャストで重要だったのが、ユー・ジン、古谷、ヒューバートの3人でした。そして3人の中でも、是非お願いしたかったのがオダギリジョーさん。彼の作品は何本か観ていて、どれも素晴らしい演技力。実際、素晴らしい役者さんでしたね。中島さんも銃撃シーンを見事にやり抜いてくれて素晴らしかったです。最初にお会いしたときの印象とはいい意味で違ってくれました。


Q:中島さん演じる梶原はいわゆる悪い軍人として描かれますが、オダギリさん演じる古谷少佐は単なる悪役ではなく奥行きと多面性を感じさせます。


ロウ:梶原は暴力的な人間ですが、古谷は全く違う人物。二人はある人間の両面のようなもの。一人の人物の中に裏と表があるような二面性を描こうとしました。




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