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『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』モーガン・ネヴィル監督 ドキュメンタリーをレゴ®に置き換える【Director’s Interview Vol.484】

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『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』モーガン・ネヴィル監督 ドキュメンタリーをレゴ®に置き換える【Director’s Interview Vol.484】

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レゴ化した著名人たち



Q:多くの著名人が登場しますね。とはいえファレルが出会った人々のすべてが登場するというわけでもない。誰を入れるか、どんな形で登場させるかなど、いかにして決めていったのでしょう。


ネヴィル:話を聞くことが必須の人たちがいた。ファレルの人生において最も重要な人々。初期のころから関係してきた人々。ミッシー・エリオットジェイ・Zなど、多くの人から話を聞いた。それでも全員だったわけではないし、さらに20人ほど話を聞きたいアーティストがいた。鍵になったのは、彼の人生の転機にいた人々だ。例えばグウェン・ステファニーの存在がいかに重要であるか僕は気づいていなかった。ファレルがヒップホップ以外のアーティストとコラボするようになった初めてのアーティストだからね。ノー・ダウトはファレルにとって、ヒップホップ界の外に出るうえで重要だった。あのコラボがきっかけで、様々なことが連鎖反応したから。


あとレゴにピッタリの人というのも重要だ。スヌープ・ドッグとか、アニメのキャラみたいな人だからレゴにそのままなれる。誰もがそうでないからね。その点でレゴになりやすい人というのも登場させる理由になった。彼の長い脚を作り上げるのも楽しかったし、完成したレゴを彼に見せたら本人も気に入ってくれたよ。皆にはアニメ化するとだけしか言わなかった。でも皆レゴの自分を気に入ってくれてノーと言った人はいなかったよ。



『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』© 2024 FOCUS FEATURES LLC


Q:日本人アーティストのNIGOも登場します。


ネヴィル:NIGOはファレルにとって、とても重要な人物だよ。NIGOは有名なデザイナーであるばかりでなく、ファレルとビリオネア・ボーイズ・クラブを設立した。ファレルにとって、彼はファッションの世界における親密な同胞でもあるんだ。初期のころからファレルはファッションに高い関心があった。NIGOもヒップホップに関心があった。だから2000年はじめにファレルが初来日したときに、二人は出会い意気投合した。2003年からコラボレーターになっていて長い付き合いなんだ。NIGOは現在ケンゾーにいて、ファレルはルイ・ヴィトンにいる。20年前ストリートウェアやスケーター・ファッションを牽引していた二人が、現在の世界のファッションを牽引しているというのも興味深いね。




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