1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. 『ルノワール』早川千絵監督 解釈は観た人に委ねたい【Director’s Interview Vol.496】
『ルノワール』早川千絵監督 解釈は観た人に委ねたい【Director’s Interview Vol.496】

『ルノワール』早川千絵監督 解釈は観た人に委ねたい【Director’s Interview Vol.496】

PAGES


細部で時代を感じさせる



Q:撮影の浦田さんが生み出す、温かみと生命力が溢れる画に引き込まれます。『PLAN 75』からの再タッグですが、今回は全く違う方向性でした。


早川:『PLAN 75』とは違うルックでいきましょうと、浦田さんとは話をしていて、リファレンスになる映像やイメージを共有していきました。


Q:最近の作品では『あんのこと』(24)や『箱男』(24)も浦田さんが撮影されていますが、同じ人が撮ったように見えず、驚きました。


早川:そうなんですよ。それぞれの監督の好みに合わせて撮っているそうです。


 

『ルノワール』© 2025「RENOIR」製作委員会 / International Partners


Q:マジックアワーやハイスピードでの撮影もありましたが、その辺も監督が具体的に希望されているのでしょうか。


早川:私からリクエストする場合もありますが、画づくりについてはほとんどお任せしていました。画は浦田さんを信頼して、私は芝居の演出に集中していましたね。


Q:美術や小道具、ヘアメイクなど、細かいところまで80年代が再現されています。こだわりはありましたか。


早川:大がかりなセットやCGで80年代を再現することは出来ないと思っていたので、細部で時代を感じ取ってもらう方向でいこうと。美術、装飾、小道具、衣装、メイクの方々は本当にこだわり抜いて作ってくれました。資料集めなども相当大変だったのではないかと。その努力の様子は私には見せず、見えないところで大変な準備をしてくださったのだと思います。





PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. 『ルノワール』早川千絵監督 解釈は観た人に委ねたい【Director’s Interview Vol.496】