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『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』木村真人監督 スタッフ・キャストが意見できる現場に【Director’s Interview Vol.520】

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』木村真人監督 スタッフ・キャストが意見できる現場に【Director’s Interview Vol.520】

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引きつける映像と空気感



Q:普段はテレビドラマを手掛けることが多い木村監督ですが、今回は映画ということで何か意識したものはありますか。


木村:自分の中では、ドラマと映画で分けていることはあまりありません。強いて言えば、ドラマは“引きつけるための映像”を意識していて、映画は包まれた空気感を大事にするようにしています。映画館で観ている人に対して、例えばドラマのように5分に1回引きつけるものがあると、きっと観ている人は疲れてしまう。それぞれが観る環境で伝わるものは何か、それを意識しているかもしれません。


Q:影響を受けた監督や映画を教えてください。


木村:映画でいうと岩井俊二さん、ドラマでは土井裕泰さんの作品を多く観て育ってきました。初めて買ったDVDは『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(93)でしたし、『リリイ・シュシュのすべて』(01)は何度も観ていて、すごく影響を受けています。また、思い出に残っているドラマの多くは土井裕泰さんが演出されたものでした。


作品としては昔ながらのラブストーリーが大好きです。『ノッティングヒルの恋人』(99)や『ジョー・ブラックをよろしく』(98)といった、ど真ん中のラブストーリーをよく観ています。絵本的なテイストも好きで、不思議な世界を描いた映画をよく観ていました。中島哲也監督の『パコと魔法の絵本』(08)は何度も観ていますし、ティム・バートンも大好き。テイストは違いますが、ソフィア・コッポラも好きです。どの作品も、今観てもやっぱり面白い。本当にすごいなと思います。





監督:木村真人

7月4日生まれ。flareholic Inc.所属。GP帯の連続ドラマから配信作品、MVと多岐にわたり監督を務めている。劇場長編映画監督は本作が初となる。主な作品はドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~2020」(20)、「知ってるワイフ」(21)、「推しの王子様」(21)、「ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇」(22)、「純愛ディソナンス」(22)、「ウソ婚」(23)、「院内警察」(24)「アオハライドSeason1・2」(23/24)、「ストロボ・エッジSeason1・2」(25〜)など。縦型作品としても、FOD SHORT 「BACK TO THE STORIES」(25)や、“au×アスミック・エース”の縦型ショートドラマプロジェクト「STUDIO sauce」第1弾「てのひらラブストーリー 〜婚活五重奏〜」をディレクション。



取材・文: 香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


撮影:青木一成




『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』

10月8日(水) Blu-ray・DVD発売

発売・販売元:ポニーキャニオン

©2025 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える」製作委員会

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