「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2026」プロデューサー・ドラゴン(阿部龍太郎) ショートフィルムって面白い!【CINEMORE ACADEMY Vol.50】
あの俳優が出演するショートフィルム
Q:「こんな方が出ているんだ!」とびっくりするような俳優さんが出ているインディーズ作品も多いですよね。
ドラゴン:そうなんです。例えば僕のおすすめで言うと『挨拶』という作品がありまして。これは俳優の古舘寛治さんが、講談社の企画コンペに監督として応募して勝ち抜いた作品で、津田寛治さんや松本まりかさんが出演されています。知り合いの舞台を鑑賞した後の挨拶って人によっては「めんどくさいよね?」っていう話です(笑)。「何を差し入れで持っていこう?」とか「どういう話をしよう?」とか。さらに、その舞台が面白ければ良いのだが、そうでない時はどうしようと…。舞台に限らず、ちょっと嫌な挨拶ってあると思うんです。その一番嫌なパターンを微妙な立場で観続けさせられるっていう話です。
Q:これも面白そうですね(笑)。
ドラゴン:あとは『死生の峠』という作品。これはピースの又吉さんが脚本を書かれた作品で、主演が戸塚純貴さん。ポスターを見るとカッコいい侍がピシッと立っている作品ですが、このお侍さんが自殺をしようとするんです。そこにすごい空気が読めずに話しかけてくる人がいる。「ああ、死ぬんですか。じゃあ、それもらっていい?」みたいな。そういう人が話しかけてくるっていう作品なんです。で、この自殺しようとする人の決意が揺らいでいく。「今すごい気持ち作ってたのに!」みたいな話になってくる。おそらくですが、その「気持ち作ってたのに!」っていうのは、俳優さんのお仕事にも通じるのかなと。ドラマや映画の現場で、気持ち作ってたけど邪魔が入った、みたいなことってたぶんあると思うんです。それが自殺の話に置き換わった。みたいなことなんじゃないかと。

『死生の峠』
Q:俳優さんが観ると共感できるかもしれないですね。
ドラゴン:俳優さんはもちろん、一般の方でも気持ちを作ることって色んな仕事であると思うんです。何かに向かおうとした時に出鼻を挫かれるみたいなことはよくある。そういう人を客観的に引いた目線で見るとこれだけ面白い。そういう作品ですね。
ドラゴン:他にも、有村架純さんとオダギリジョーさんが出ている『mopim(ムパン)』という作品など、本当に色んな作品があります。今年は有名な俳優さんが出ている作品が増えたと思いますね。朝ドラに出ている鳴海唯さんが出ていたり、『顔のない街』という作品には香椎由宇さんが出演されていたり。『顔のない街』は映画会社の東宝さんがGEMNIBUSという企画で作った作品です。GEMNIBUSからは3作品が上映される予定で、『ソニックビート』という作品には山崎天さんや西垣匠さん、戸塚純貴さんが出ています。
Q:すごく豪華ですね。
ドラゴン:様々なところで様々なショートフィルムが観られる時代になった結果だと思います。