「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2026」プロデューサー・ドラゴン(阿部龍太郎) ショートフィルムって面白い!【CINEMORE ACADEMY Vol.50】
ドキュメンタリーもラインナップ
Q:社会的な問題を描いた作品やドキュメンタリーもありますね。
ドラゴン:「SSFF & ASIA」ではアカデミー賞公認の部門が5つあります。その中にノンフィクション部門というドキュメンタリーの部門があり、アカデミー賞を目指す人たちのノンフィクション作品が集まってきます。そんなドキュメンタリーのおすすめで、『私を蘇生しないで』という作品があります。
昨年『どうすればよかったか?』というドキュメンタリーが公開されましたが、映画として強い力を持った作品でした。それに近い力を持ってるなと思ったのがこの「私を蘇生しないで」です。イギリスの作品で、映画の中で「私を蘇生しないで」っておばあちゃんが言い出すわけです。「私が死にそうになったら、とっとと死なせてくれ」みたいなことを言う。これは色んな方に起こり得る話ですよね。メインビジュアルを見てもらうと分かるのですが、元気そうなおばあちゃんなんです。でも話しているのは「死の話」。自分の家庭に起こったらどうなるのかと考えるきっかけにもなり、インパクトがあります。

『私を蘇生しないで』
一方で、「ドキュメンタリーってちょっとハードル高いな」と思っている方もいると思います。そんな皆さんには、セラピー的に観に行ってほしい『パン作りホットライン』と映画があります。
この「ホットライン」というのは電話のことでして、パン屋に電話がかかってくるんです。「こういったパンを作る時はどうしたらいい?」と。パン作りに関するご相談を受け付けるコールセンターで、実際にアメリカにあるみたいなんです。タイトルだけ聞くとほのぼのして可愛らしいお話だなって思うのですが、向こうの方々にとってパン作りって日常生活とすごく紐づいてるんです。パンが主食だから。それで、そこから色んな人生の話につながっていくんです。相談者の皆さんが「私のことをすごく親身に聞いてくれている」と思うみたいですね。だから、色々打ち明け始めていく。パン作りの話から人生の話に飛んでいくというのがすごく好きな作品です。13分の作品なのでドキュメンタリーが苦手な方もちょっとホッとできる、穏やかな気持ちで観れる作品です。
Q:ショートフィルムということでハードルが低いですね。
ドラゴン:他にはAIで作った作品もありますし、おすすめしたい作品がいっぱいります。ゲストにはあの人も来るし、この人も来る。「SSFF & ASIA 2026」のサイト(https://www.shortshorts.org/2026/)でぜひチェックしてみてください。
Q:そしてなんと、CINEMOREも「SSFF & ASIA 2026」に参加させていただきます!原宿にあるWITH HARAJUKU HALLで、6月6日(土)から6月9日(火)の4日間にわたり、CINEMORE Podcastの公開収録を行います。映画祭に出品された監督の皆様をはじめとするゲストの方々をお招きして色々と話をお伺いする予定です。ぜひ皆さん遊びに来てください。
ドラゴン:私もいまーす!
Q:また、遠方の方など現地に来れない方にはオンラインでの作品視聴もできるのですね。
ドラゴン:5月25日(月)~6月30日(火)まで、いろんな作品をオンライン会場で上映しています。現地での映画祭が終わった後でもオンライン視聴できるようにしているので、現地に行くのが難しかった方、見逃した作品がある方はぜひオンラインで観ていただけたらなと。
Q:最後にメッセージをお伺いしようと思っていたのですが、ここまで全てがメッセージですよね。
ドラゴン:ずっとメッセージですね(笑)。映画最高!「SSFF & ASIA」最高!です。また、LINEもインスタもXもやっていますので、ぜひご登録いただけたらと思います。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2026」ぜひお楽しみください!

SSFF & ASIA プロデューサー:ドラゴン(阿部龍太郎)
千葉県八千代市出身。東京大学教養学部卒業。小学生でディズニー映画、中学生で007を見て以来映画とは長きにわたる付き合い。大学にて、アメリカの映画文化などについて学ぶ。卒業論文のテーマはアメリカの総合大学における映画教育について。崔洋一監督に学び、映画制作現場も経験。IT企業を経て現職。映画に関するトークイベントなども行う。映画祭における企画運営の他、作品の選定やショートフィルム製作、配給にも携わる。
取材・文:CINEMORE編集部
撮影:青木一成
SSFF & ASIA 2026 公式サイト:https://www.shortshorts.org/2026/