1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. 『Michael/マイケル』グレアム・キング プロデューサー パフォーマンスの周りには物語がある【Director’s Interview Vol.560】
『Michael/マイケル』グレアム・キング プロデューサー パフォーマンスの周りには物語がある【Director’s Interview Vol.560】

『Michael/マイケル』グレアム・キング プロデューサー パフォーマンスの周りには物語がある【Director’s Interview Vol.560】

PAGES


キャスト・スタッフとの幸運な出会い



Q:ジャファー・ジャクソンをマイケル役として確信した瞬間について教えてください。


キング:ジャファーが父親とステージで歌っている映像をYouTubeで見たんです。私は「息子さんを紹介してほしい」と彼の父に連絡しました。ジャファーと昼食を共にし、私は10分経たずに手を止めて言いました。「君の叔父さんを演じてみないか?」と。彼は「僕は俳優じゃないので…」と断りましたが、それでも私は何か特別なものを感じていました。まるでマイケルが私たちを引き合わせたように思えた。それは奇跡のような出会いで、そこからすべてが始まりました。


私は彼を説得しました。「演技のトレーニングをしてみないか? それで、うまくいくか見てみたいんだ」と。そのかたわらで私は世界中を回り、他にもマイケルに相応しい人物を探していました。しかし私の中では答えは決まっていた。ジャファーこそがマイケルでした。


Q:父親のジョセフ・ジャクソンを演じたコールマン・ドミンゴや、母親のキャサリン・ジャクソンを演じたニア・ロングなど、彼らの演技が作品に与えた厚みについてどう評価していますか。


キング:幸運なことに、コールマン・ドミンゴやニア・ロング、マイルズ・テラーやマイク・マイヤーズらが、私たちの描きたい物語に応えてくれました。そして彼らには、演技の面でジャファーを支えてもらいたかったんです。セーフティネットのようにね。


コールマンは本当に素晴らしかった。彼とはジョセフ・ジャクソンについて何度も話し合いました。私は厳格な父親としてのジョセフを描きたくなかった。世間で知られている厳しいジョセフ像ではなく、もっと人間的な人物として描きたかった。コールマンも楽しんでくれましたね。本作での彼は素晴らしい存在だったと思います。


名優たちが集まってマイケルを讃え、ジャファーと手を取り合い、脚本も楽しんでくれた。とても素敵な現場でした。このキャスティングは素晴らしい経験になりましたね。



『Michael/マイケル』®, TM & © 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.


Q:名優たちをまとめ演技を引き出したアントワーン・フークアの功績も大きいですが、彼を本作の監督に迎えた理由を教えてください。


キング:彼とは共通の知人がいました。ロバート・リチャードソンという素晴らしい撮影監督です。最初はZoom越しにフークア監督を紹介してもらいました。彼はちょうど『イコライザー THE FINAL』(23)をイタリアで撮影していたので、私もイタリアへ飛んで会いに行ったんです。私は彼と時間を過ごし、親交を深めました。私たちはとても意見が合ったんです。特に「マイケルのどこを語るべきか」という点でね。


私は多くの監督と会いました。みんなそれぞれ違うアイデアを持っていましたが、アントワーンには特別な何かがあった。彼は脚本にとても共感してくれました。そしてジャファーと会った時、彼はとても可能性を感じていました。彼はこのプロジェクトに釘付けでした。映画監督として挑戦すべき使命だと確信したんです。私は「あなたと共にこの作品を作りたい」と伝えました。そしてスタジオやマイケルの家族、遺産団体からも素晴らしいサポートを頂き、自由でクリエイティブな制作環境を得ることができました。彼は映画作りをとても楽しんでいましたね。


今回彼が日本に来られなくて残念ですが、アントワーンはとても素晴らしい人物。言うまでもなく、マイケルと彼の音楽を愛しています。アントワーンを監督に迎えたことは、とても上手くいったと思います。プロデューサーとして覚悟がいる作品だったので、マイケルを語ることはすべてにおいて難しい決断を強いられる。アントワーンと共にこの作品を歩めたことは、とても幸運でした。





PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. 『Michael/マイケル』グレアム・キング プロデューサー パフォーマンスの周りには物語がある【Director’s Interview Vol.560】