オーディションで見えた共通認識
Q:出演者は決まったのでしょうか。
天利:メインキャストは決まって、出演者の7割ぐらいは決定しました。
武中:基本的には中学2年生の3人組がメインになりますが、オーディションに100人くらい呼んで、3人が決まりました。
Q:実際にオーディションで芝居はしてもらったのでしょうか。
武中:そうですね。オーディション用の台本を監督が書いてくださって、それを演じてもらいました。あとは、普段どんな学校生活を過ごしているのかなどの話もしました。人間性みたいなところも踏まえて、今回のキャラクターだったらどういう子がいいのかを話し合いながら決めていきました。
Q:オーディションの話でよく耳にするような、会場に入ってきた瞬間に「この子だ!」みたいなこともありましたか。
天利:ありました(笑)。大体みんな意見が同じというか、終わった後にみんなで目を合わせるみたいな、惹きつけるものを持っている人がいましたね。
武中:人混みの中でもつい目がいくような、そういう子はいました。今回のキャラクターとは違うけれど、監督・プロデューサー陣で「この子、面白いね」となった子も大体同じで、それも面白かったですね。演技経験がある子とない子など、いろんなグラデーションがあったのですが、経験がない子でもすごく惹きつけるものがある子もいたし、「やっぱり経験がモノを言うな」という部分もあった。だからこそ、キャストを選ぶのはかなり悩みました。
天利:でも、最終的には満場一致という感じでしたね。
Q:オーディションの際にも平田監督の演出や演技指導があったとは思いますが、これからどんな演出をされるのか楽しみですね。
武中:監督に求められる大事な部分として、やってほしいことの説明をする能力やプレゼン力みたいなものがあります。今回、僕たちはFFFアワードというコンペティションから一緒にやっているので、そういう意味での平田監督への信頼は厚いです。自分のやりたいことを伝えるときの、監督の言葉選びがグッとくることが結構あるんです。僕たちも同じ現場で監督の演出を見たことはないので、めちゃくちゃ楽しみですね。
天利:オーディションの時に、役者さんが考える演技を一度やってもらって、それを見た監督が「この脚本の部分は、今どういう感情を抱いていると思う?」みたいなヒアリングをしていたんです。そこから、「こういうことだと思います」という中学生なりの解釈を受け取って、「じゃあ今度はこういう感情を持った時に、どういう動きをするのか見てみたいです」といった話をしていました。中学生にはこういう風に指導していくんだなと、驚いたし、面白かったですね。