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映画『サマー・サークル』ができるまで Vol.2 【CINEMORE ACADEMY Vol.52】

映画『サマー・サークル』ができるまで Vol.2 【CINEMORE ACADEMY Vol.52】

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福島県浜通り地域を舞台にした映画企画コンペティション「FFF Award 2025」にて見事グランプリを獲得した『サマー・サークル』。その映画化へ向け今まさに奔走中のプロデューサー・武中志門さんと天利英里子さんのお2人をゲストにお迎えし、映画はどうやって作られていくのか、連載形式で話を伺います。第2回となる今回は、8月中旬、撮影直前のお2人に話を伺いました。(※9月現在、撮影は無事終了)


第1回はこちらから


※本記事はCINEMORE Podcastで配信した内容をテキスト化・編集したものです。Podcastでもぜひお楽しみください。



『サマー・サークル』あらすじ(仮)

福島・浜通りに暮らす中学2年生のハルカ、トモヤ、ソウタの3人は、放送部室の整理中、埃をかぶった古いラジオから不思議な信号を受信する。風変わりな「海の家」の店主から、かつて町にあった巨大な電波塔が宇宙と交信していたという噂を聞いた彼らは、信号は宇宙からのメッセージかもしれないと考え、その正体を探り始める。


Index


脚本改稿のデッドライン



Q:前回お話を伺った時点では、取材をしながらプロットを作り脚本に着手する段階でした。そこから半年経ち、現在はどういう状況なのでしょうか。


武中:今日ここへ来るまでに前回の配信をもう一度聴き直したのですが、あの時も「時間がない」と言っていて、そこからの半年があっという間すぎて…。


天利:一体何をしてたんだろうという感じです…(笑)。


武中:前回はプロットが固まったぐらいの時期でした。そこから脚本自体は一度固まったものの、様々な方からご意見をいただいて改稿を続けているのが現状です。とはいえ、撮影までの時間もなくなってきたので、撮影に向けての準備稿の形にまとめるタイミングでもあります。脚本が固まらないと色々な準備が追いつかなくなるので、いよいよデッドラインが迫っている状況ですね。


Q:撮影は8月で確定しているのでしょうか。


武中:撮影時期は確定していて、8月末から9月頭の2週間の予定です。


天利:怖い(笑)。時間がない…。


Q:今日は平田雄己監督もお越しになる予定だったのが、脚本改稿の作業で残念ながらお休みになってしまいました。監督が執筆で来られないというのも、制作過程のリアルな現状ですね。前回はタイトルやあらすじを伺いましたが、そこから色々と変わっているのでしょうか。


天利:前回までは放送部の部員で、部室を整理中にラジオから信号を受信する設定にしていましたが、3人のキャラクターをもう少し癖付けしたいということもあり、部活の設定を変えてみたり、無線塔の発見の仕方も少しずつ変えたりしています。


武中:脚本にしていく上で物語の展開や構造にばかり目を向いていると、キャラクターが薄くなってしまったり、都合に合わせてキャラクターが動くようになってしまう。物語の構造が面白くなったと思ったらキャラクターが薄くなる。キャラクターを厚くすると今度は「この展開では(キャラクターの性格上)動かないよね」となって、振り出しに戻る。それをずっと繰り返しています。


3人で会議室に篭ってやることが多いのですが、沈黙が続く時間が増えてきて…(笑)。そんなときに、演出部の助監督の方が合流してくれました。第三者の意見を聞くと「確かにそういう方法もあるかも」と気づくこともあります。自分たちの中で閉ざされていた可能性が広がって、脚本がより面白くなってきていることを実感しながら、少しずつ進んでいますね。


Q:ホワイトボードに書きながらみんなで作業を進めていくようなイメージがありますが、脚本はどのようにブラッシュアップしていくのでしょうか。


天利:まさにそんな感じです。行き詰まったら、全員が分かりきっている情報をとりあえずホワイトボードに単語で書き出してみて、「そういえば、これって何でこうなんだっけ?」みたいなことに気づきながら、とにかく話し合うしかない(笑)。


武中:3人で一緒に考えているので、行き詰まると前に進めなくなる瞬間があって。そうなった時は一旦関係のないところ、例えばサブキャラクターのバックボーンを考えてみたりする。そうすると「これ、こういう風に繋がるんじゃない?」と思いつくこともありますね。


天利:血管が詰まったように「ヤバい、何も出ない…」となるのですが、別のサブストーリーを考えてみると、一気にドバーッと流れる瞬間があるのは面白いです。




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