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いっぱい映画を見てきましたが、一番好きなのはこの作品です(笑)『ウィーアーリトルゾンビーズ』長久允監督【Director’s Interview Vol.31】

いっぱい映画を見てきましたが、一番好きなのはこの作品です(笑)『ウィーアーリトルゾンビーズ』長久允監督【Director’s Interview Vol.31】


徹底的に追求した1,800カット



Q:脚本を作った後は、それを絵にするため撮影するわけですが、めまぐるしく変わるカットも膨大な量でした。撮影前にはビデオコンテを作られたとのことですが、全編で何カットくらいあるのでしょうか。また、カット(アングル)や構成など、一から全て監督が考えられたのでしょうか。


長久:カット数は約1,800くらいですね。この映画は120分で180シーンくらいあるんですよ。だから、1分につき1~2シーンあるんです。


Q:すごい量ですね。それを全て監督が考えたのですか。


長久:そうですね、僕が全部絵コンテを描きました。そのコンテには各カットの意図も書いたんです。ここの視点はこういう意味だとか、このズームにはこんな意味があるとか、そういった説明を絵と一緒に書きました。


Q:それだけでもかなりの作業量だと思いますが、脚本とコンテを書くのに、それぞれどのくらい時間がかかったのでしょうか?


長久:脚本は1~2ヶ月で書いて、コンテを割る作業は3ヶ月ぐらいはかかりましたね。実はその間にセリフを全部収録して、音のコンテみたいなものも2時間分作ったんです。それに絵をはめてビデオコンテにしていきました。




Q:現場ではビデオコンテ通り撮って、編集ではそれを上書きする作業になったのでしょうか。


長久:カメラマンの武田浩明くんがすごく優秀なので、コンテを咀嚼して現場でアレンジしてくれた部分もありますが、ほぼコンテ通りに撮りました。それで素材を撮ってビデオコンテを埋めていく作業ですね。そういう意味では、CM制作に近い作業だったかもしれません。


Q:上書き作業ということは、編集段階ではそんなに悩まなかったのでしょうか。


長久:いや、逆に時間はかかりましたね。ビデオコンテの段階でベーシックなことは出来ているので、こことここのカットを入れ替えたらどうなるか等、3~4ヶ月かけて1フレーム単位の検証を延々とやっていました。(1フレームは動画を構成する静止画像の単位。映画は一般的に1秒24フレームで構成される。)


Q:2時間の映画の編集で1フレーム単位の調整ですか。。気の遠くなるような作業ですね。


長久:そう、もうずっと1フレーム削りの検証をやっていて、最後は頭がおかしくなりそうになりましたけど(笑)。その後、音の仕上げも2ヶ月ぐらいやったんです。ここのスピーカー位置の、この音域を1デシベルあげてください。とか、これも延々とやってました(笑)。日活スタジオのMAスタッフに「ここまで細かい監督いないですよ。勘弁してください!」って言われちゃたんですけど、「やらせてください!」ってお願いしました。




Q:すごいですね。。全体的なビジュアルトーンもかなり独特ですが、その辺も監督が全て指示されたのでしょうか。


長久:僕はスタッフに目的や意図を伝えただけなのですが、カメラマンの武田くん、ライトマンの前島祐樹さん、カラリスト(色調整)の根本恒くんがすごく優秀で、僕の目的に対するアンサーも完璧でした。みんなで作り上げることができたって感じですね。とにかくスタッフ全員すごくセンス良いんですよ。



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