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ものづくりは本当に好きだけど、こんなに苦しいことはないと思って作っています。『Midnight / 0時』Jo Motoyo監督【Director’s Interview Vol.34】

ものづくりは本当に好きだけど、こんなに苦しいことはないと思って作っています。『Midnight / 0時』Jo Motoyo監督【Director’s Interview Vol.34】


 タイで開催される広告祭「ADFEST」が主催する、若手のディレクターを対象とした脚本・映像コンペティション「Fabulous Five」で、ショートフィルム「Midnight / 0時」が観客賞を受賞したJo motoyo監督。さらに本作は、世界最大の広告祭「カンヌライオンズ」期間中に開催される「Young Director Award 2019」でも短編フィルム部門でシルバーを受賞。現在、国際的な評価が集まっているJo監督だが、普段はクリエイティブラボTOKYOにてCMなどを中心とした映像ディレクターとして活躍している。普段のCMとは違うショートフィルムに、Jo監督はどう挑んだのか。監督自身から話を伺った。


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全ては一枚絵から始まる



Q:この作品を出品した「Fabulous Five」ですが、何か課題のテーマなどがあったのでしょうか。


Jo:「TMRRW/TDAY (tomorrow/today)」というのが課題テーマでした。そこに含みは全く無く、そのまま「明日、今日」でしたね。


Q:作品を見ると、自殺やいじめという題材が中心にあるように思えます。それらを題材に選んだ理由はあるのでしょうか。


Jo:自殺やいじめなど、扱っている内容が重いので、どうしてもそちらに引っ張られがちになるのですが、私が本当に描きたかったのは「時間」です。


Q:「時間」ですか?


Jo:はい。「逃れられない時間」ということを描こうとしました。「明日」っていうと、すごくキラキラしてて明るいものとして描かれがちなのですが、実は一方で、「明日が来るのが嫌だな」っていうことが、一般的な感情としてあると思ったんです。そこを丁寧に描いてあげることで、「明日」そしてその手前にある「今日」が、より克明に浮かび上がって来るのではと考えました。じゃあ、明日が来るのが一番嫌な人は誰だろうって、考えた時に出てきたのが「今日死にたい人」ということだったんです。そこからこの物語が始まりました。




Q:その物語を映像化するにあたって、具体的な構成や脚本にはどう落とし込まれたのでしょうか?


Jo:普段仕事でやっている広告の時もそうなんですが、私は、先に「絵」が出て来るタイプなんです。まず一枚絵を作ってから、そのまわりの物語を作っていきます。ある意味、穴埋め方式ですね。作りたい絵がどんどん出てきて、それを緩やかにつなぎつつ、その絵の中で行われる会話を想像していくんです。


Q:今回、最初に決まった一枚絵はどんなものだったのですか。


Jo:カラオケボックスで自殺しそうな女の子がいる。その周りにいろんな人がいる。楽しそうにはしゃいでいる人もいれば、恋してる若い二人もいる。そんな絵が出てきましたね。



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