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尊敬する指導者『マルコムX』を描くため、スパイク・リーが引き寄せた運命

(c)Photofest / Getty Images

尊敬する指導者『マルコムX』を描くため、スパイク・リーが引き寄せた運命

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抱えていた多くのトラブル



 また、ワーナー・ブラザーズとの対立だけではなく、スパイク・リーはこの時期に沢山のトラブルを抱えていた。メジャーデビュー前から作品の音楽を担当してくれていた父でミュージシャンのビル・リーとは、父の再婚と麻薬使用を機に距離が出来るようになっていた。


 ニューヨーク大学の修士課程からの付き合いで、「一緒に『マルコムX』を撮ろう!」と熱く語り合っていた撮影監督のアーネスト・ディッカーソンは、『ジュース』(92)にて映画監督として成功を収めたのもあり、2人の夢を果たした本作以降は、スパイク・リー作品から離れている。『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』をモノクロ撮影しようと提案したのはアーネスト・ディッカーソンであり、スパイク・リー作品を支えた功労者の1人だ。



 アーネスト・ディッカーソンのようなスパイク・リー作品には欠かせない裏方が、今や売れっ子となって他の作品でも活躍するようになり、徐々にスパイク・リー作品から馴染みの名前が消えていくようになる。


 そして本作以降、スパイク・リー自身は、この『マルコムX』のような話題を振り撒くこともなく、不遇の時代に突入してしまうのだった。



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