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『キャリー』人生の転換点を迎えた3人の女優たち

(c)Photofest / Getty Images

『キャリー』人生の転換点を迎えた3人の女優たち

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『キャリー』きっかけでスピルバーグ夫人となった、エイミー・アーヴィング



 キャリーをいじめた罪滅ぼしのため、恋人のトミー(ウィリアム・カット)に彼女をプロムパーティに誘うように懇願するという、親切なのかそうじゃないんだかよく分からないスー・スネル役を演じたのは、エイミー・アーヴィング。もともとキャリー役にはエイミー・アーヴィングがキャスティングされていたが、シシー・スペイセクが主役を勝ち取る結果となり、脇役のスー役をあてがわれることになる。


 実は恋人役のウィリアム・カットとは、実生活でも恋人同士だった。『スター・ウォーズ』との共同オーディションでは、エイミー・アーヴィングがレイア姫、ウィリアム・カットがルーク・スカイウォーカーを演じたというから、スー&トミーのカップルが、そのままルーク&レイアのジェダイ兄妹になる可能性もあった。



 しかし、ウィリアム・カットとの恋人関係は、意外な形で終止符が打たれることになる。『キャリー』の撮影には、デ・パルマと親交のあったスティーヴン・スピルバーグがしばしば訪れていた。デ・パルマがスピルバーグに、「今撮影している映画には、たくさん可愛い女の子がいるよ!」と言っていたからだ(公私混同も甚だしい)。


 女子高生の一人ノーマ役を演じたP・J・ソールズは、「スピルバーグはセットにいたほとんどの女性に声をかけていました」と証言している。もちろん、P・J・ソールズ自身も「ほとんどの女性」の中に含まれていた。スピルバーグにとって『キャリー』の撮影セットは、ほとんど街コン状態だったのだろう。手当たり次第に声をかけまくった結果、彼の誘いを受けたのがエイミー・アーヴィングだったのである。ウィリアム・カットと別れたアーヴィングは、‘85年にスピルバーグと結婚。結婚生活は長く続かず、’89年に離婚する。


 『キャリー』撮影時にはすでに人妻だったシシー・スペイセクは、近年でも『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(11)、『さらば愛しきアウトロー』(18)と順調にキャリアを重ねているが、デ・パルマ、スピルバーグという巨匠に見初められたナンシー・アレン、エイミー・アーヴィングはすっかり“過去の人”になってしまっている。あらゆる意味で『キャリー』は、3人の女優にとって人生の転換点となる映画となったのだ。




文:竹島ルイ

ヒットガールに蹴られたい、ポップカルチャー系ライター。WEBマガジン「POP MASTER」主宰。



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『キャリー』

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(C)2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.


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