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『キャリー』人生の転換点を迎えた3人の女優たち

(c)Photofest / Getty Images

『キャリー』人生の転換点を迎えた3人の女優たち

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『キャリー』あらすじ

クラスメートにいじめられてばかりのキャリー。しかし、彼女には隠されたパワーがあった。あるパーティで突然クイーンに選ばれに選ばれ有頂天になった彼女だが、それがクラスメートの残酷な悪戯であったことを知る。舞台に立つキャリーに真っ赤な血が降り注ぎ、彼女の悲鳴が、そして次の瞬間本当の惨劇が起こった──!


Index


スティーヴン・キングのデビュー作を映画化、青春ホラーの名作



 気弱で内気な性格の女子高生キャリーが、同級生からのイジメにより眠っていたサイキック能力を覚醒させ、プロムパーティーを阿鼻叫喚の地獄絵図に引きずり込む『キャリー』(76)。“ホラーの帝王”スティーヴン・キングのデビュー作を映画化した、ブライアン・デ・パルマ監督の代表作だ。


 クエンティン・タランティーノはお気に入りの映画の1つであることを公言し、マーティン・スコセッシは公開時に3回も劇場に足を運んだと語っている。トップ・クリエイターのクリエイティビティを刺激する、青春ホラーの名作であることは疑いの余地がない。


 『キャリー』を語るにあたって必ず言及されるのが、デ・パルマの華麗な撮影テクニック。別々で起きている出来事を、画面を分割させて同時進行で見せる「スプリット・スクリーン」、被写体を囲むようにカメラがグルグル回る「360度旋回」、コマ数を意図的に抜くことで、チャカチャカした動きになる「低速度撮影」、手前と奥に焦点を合わせることで、不思議な効果を生み出す「ディオプターレンズ」…。もはや、デ・パルマ・テクニックの総博覧会という趣である。


『キャリー』予告


 しかしこれらの撮影手法については、古今東西ありとあらゆる媒体で紹介され、賞賛され、解説され尽くしてきた。僕のような弱小映画ライターに、今さら何が書けるというのか?何を書いても二番煎じ感は拭えないのではないか!?つまらない記事になって、CINEMORE編集部からの仕事が途絶えてしまうのではないか!?!?


 という訳で、今回はちょっと趣向を変えて、『キャリー』に登場する3人の女優たち…シシー・スペイセク、ナンシー・アレン、エイミー・アーヴィングについて解説していこう。



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