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レッドフォードの俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』を託された若手監督の奮闘とは

レッドフォードの俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』を託された若手監督の奮闘とは

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2018年を彩った二人のレジェンド



 思えば、2018年は不思議な年だった。クリント・イーストウッドが高齢の“運び屋”役でまさかの銀幕復帰を果たし、これと期を同じくして、ロバート・レッドフォードまでもが高齢の銀行強盗役を嬉々として演じたのだ。


 両者ともに俳優としてのタイプは全く異なるものの、長いキャリアの中で常にアウトサイダーであり続け、独自の強いこだわりを持って人生を駆け抜けてきた。そんな彼らが演じるからこそ、両作の一瞬一瞬には、単なる映画を超えた深い意味合いがほとばしっている。走り続ける道のり、挑み続けるヤマには、自ずと彼らの生き様が投影されているようにさえ思えたものだ。



 それに、レジェンドたる者、多くの後輩にその背中を追われる身であることは世の常。彼らの演じる主人公もまた、『運び屋』ではブラッドリー・クーパーに、『さらば愛しきアウトロー』ではケイシー・アフレックに追われる存在だった。そして追う者、追われる者が運命的な対面を果たす場所が共に“ダイナー”というのも、これらの映画の愛しき共通点と言えるだろう(本当に重要なドラマはいつだってダイナーで起こるのだ)。


 かくもどこか似た感触を持つ両作だが、究極的に違うのは『運び屋』がイーストウッド自らの監督作である一方、『さらば愛しきアウトロー』が親子ほど齢の離れた若手監督の手に委ねられていた点に尽きる。同じ肖像画でも、自画像とそうでないものとではニュアンスが異なることを考えると、これは大きな違いだ。


 もっとも、これがレッドフォードの俳優引退作になると知った時の監督の驚きとプレッシャーは、我々の想像を超える巨大なものだったろうが————。



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