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『ゴースト/ニューヨークの幻』に隠された製作者たちの本当の想い

(c)Photofest / Getty Images

『ゴースト/ニューヨークの幻』に隠された製作者たちの本当の想い

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サスペンス・スリラーとしての『ゴースト/ニューヨークの幻』



 死に取り憑かれた脚本家による渾身の脚本と、ナンセンス・ギャグで知られた監督のタッグで作られた作品は、どういう風の吹きまわしか優れたサスペンス・スリラーとして着地する。


 銀行員のサム(パトリック・スウェイジ)と陶芸家のモリー(デミ・ムーア)。仲睦まじいカップルであったがデートの帰り、モリーの目の前でサムは暴漢に襲われ殺されてしまう。しかもサムは幽霊となって、触れることも話を伝えることも出来ず、ただただ悲しむモリーを見守るしか無くなってしまうのだ。そんなもどかしさの中、インチキ霊媒師のオダ=メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)だけには話が通じることに気づく。嫌がるオダ・メイを説得し、モリーへの伝言を果たすのだが、そのことでサム殺害の陰謀がモリーをも巻き込んでいく。



『ゴースト/ニューヨークの幻』TM & COPYRIGHT (C) 1990 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.TM, (R) & Copyright (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.


 というのが『ゴースト/ニューヨークの幻』あらすじだ。キャッチコピーやポスターイメージとは印象の違う、サスペンスの要素が強い物語であることが解るだろう。


 実際、物語は幽霊となったサムが、自身の殺人の真相を追求するミステリーと、犯人が迫っているのを知りながらモリーにそのことが伝えられないという見事なサスペンスで進行していくのだ。



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