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『アマデウス』巨匠ミロス・フォアマンの激動の人生から見えてくるもの

『アマデウス』巨匠ミロス・フォアマンの激動の人生から見えてくるもの


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大絶賛の舞台劇をどう脚色するか?



 映画『アマデウス』は、今から35年前のアカデミー賞にて作品、監督、主演男優賞をはじめとする計8部門を制覇した作品だ。製作のソウル・ゼインツと監督のミロス・フォアマンが映画界の頂点に立つのは『カッコーの巣の上で』(75)に続き、これが二度目の経験である。


 彼らが再び手を組むきっかけとなったのは、70年代の終わりにロンドンで幕を上げた一つの舞台だった。ピーター・シェーファーの戯曲によるこのモーツァルトとサリエリの物語は、ウェストエンドからブロードウェイへの進出を経てますますその評判を高めていく。同作の舞台に立った実力派俳優は数知れず。有名どころだとイアン・マッケランがサリエリ役で激賞され、また歴代モーツァルト役としてあのマーク・ハミルも名を連ねている。ゼインツとフォアマンはこの大ヒット舞台に目をつけたのだ。



 映画化を決めた彼らの頭をまず悩ませたのは「この戯曲をどう脚色するか?」ということだった。戯曲を書いたシェーファー自身を脚本家として招聘し、舞台的なセリフはもっと日常的で分かりやすいものへと書き換え、年老いたサリエリの独白には第三者(若き聖職者)のリアクションが加えられた。


 そして何よりもこだわったのは音楽だ。使用楽曲数やそのボリューム感、迫真のリアリティと臨場感に満ちた演奏場面なども含めて、まさに映画版としてふさわしい豪華絢爛たる映像世界が構築されていった。



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