1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. マッドマックス 怒りのデス・ロード
  4. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』苦難の道のりを乗り越え、アニメに通じる世界観を貫いたジョージ・ミラー
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』苦難の道のりを乗り越え、アニメに通じる世界観を貫いたジョージ・ミラー

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』苦難の道のりを乗り越え、アニメに通じる世界観を貫いたジョージ・ミラー


Index


描きたかった世界崩壊後の新たな秩序



 雑誌「映画秘宝」の年間ベスト1になったのは十分に理解できる。しかし、まさかアカデミー賞作品賞にノミネートされるとは! 2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はアカデミー賞10部門ノミネート、編集賞や美術賞など6部門で受賞を果たし、映画秘宝と対局にあるとも言える、キネマ旬報のベスト・テンでも外国映画の1位を達成した。映画マニアが魅了される蠱惑的世界に加え、メジャーな観客も歓迎する、アクションエンタメ的興奮を備えた点が、成功の要因のひとつだ。


 一方で、この『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は完成まで信じられない難苦があったことは、多くの人がご承知のとおり。2015年の映画公開時、監督のジョージ・ミラーに行ったインタビューから、その経緯と作品の意図を振り返ってみたい。



 「世界の終焉から45年後。そこから『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の物語は始まる。オーストラリアなどの大陸は沿岸都市が壊滅しており、ギャングたちがバッタのように大地を駆け巡る。それがこの作品の世界観だ。支配者のイモータン・ジョーは、新たな秩序を作った。あらゆる資源を牛耳っており、水も地下からポンプで汲み上げ、岩の要塞で保管している。ガソリンも『ガス・タウン(Gas Town)』と名付けた別の要塞で保管。『バレット・ファーム(Bullet Farm)』と名づけた別の要塞では、武器や弾丸などを製造して完全武装しているので、世界を支配することができるんだ。


 つまり時代は逆行して、暗黒の世界を迎えている。そういった物語だから、寓話的、神話的なカラーを帯びるわけで、そこに作り手=私の歴史観、現代世界の解釈、未来観、人間の行動科学などが複雑に絡んでいくわけだ」


 これがジョージ・ミラーが語る、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の世界観だ。


 『マッドマックス』シリーズは、第1作が1979年の公開。その後、1981年に2作目『マッドマックス2』、1985年に3作目『マッドマックス/サンダードーム』が誕生した。


 シリーズ全作を手がけたジョージ・ミラーが、ようやく待望の4作目に着手。21世紀の幕開けとともに製作がスタートされる……はずだった。



PAGES

この記事をシェア

公式SNSをフォロー

counter
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. マッドマックス 怒りのデス・ロード
  4. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』苦難の道のりを乗り越え、アニメに通じる世界観を貫いたジョージ・ミラー