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『マディソン郡の橋』クリント・イーストウッド的エッセンスに満ちた、大人のラブ・ロマンス

『マディソン郡の橋』クリント・イーストウッド的エッセンスに満ちた、大人のラブ・ロマンス


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スピルバーグが出版前に映画権を獲得



 アイオワ州マディソン郡で暮らす45歳の主婦フランチェスカと、52歳の写真家キンケイドとの、「たった4日間だけの本物の恋」。男と女が出会い、別れるというとてつもなくシンプルなラブ・ストーリーゆえに、多くの人々の心を打つ。それが、ロバート・ジェームズ・ウォラーが1992年に発表した恋愛小説「マディソン郡の橋」だ。


 もともとウォラーには、「大ヒット小説を書いてやろう」という大それた野心は微塵もなかった。友人や家族への慎ましやかな贈り物にしようと、たった11日間で原稿を完成。小説に感銘を受けた友人の一人がエージェントに話を持ちかけ、ワーナーブックスより刊行される。ハーレクインロマンス直球ど真ん中な物語は売れに売れまくり、世界中で5千万部という冊数記録を達成。その人気は社会現象となり、20世紀を代表する大・大ベストセラー小説となった。




 もちろんハリウッドがこの金脈を見逃すはずもなく、映画化権を巡って熾烈な争奪戦が勃発。…と思いきや、何と某スタジオが出版前から「マディソン郡の橋」映画化権を獲得していた。そのスタジオの名前は、アンブリン・エンターテインメント。スティーヴン・スピルバーグが、1970年にキャスリーン・ケネディとフランク・マーシャルと共に設立した製作会社だ。


 『E.T.』(82)、『ジュラシック・パーク』(93)、『シンドラーのリスト』(93)、『レディ・プレイヤー1』(18)などスピルバーグ自身の監督作ばかりでなく、リチャード・ドナー監督の『グーニーズ』(85)、ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)、マーティン・スコセッシ監督の『ケープ・フィアー』(91)など、他の監督作品も積極的に製作。


 そんなアンブリンが、「マディソン郡の橋」の映画化権を出版前に25,000ドルで購入していたのである。嗅覚鋭すぎ、先見の明ありすぎ!さすが、ハリウッドに長年君臨する帝王スピルバーグ。脱帽です。



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