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『エンドレス・ポエトリー』伝説のクリエイター、アレハンドロ・ホドロフスキーとは何者!?

(C) 2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE photo:(C)Pascale Montandon-Jodorowsky

『エンドレス・ポエトリー』伝説のクリエイター、アレハンドロ・ホドロフスキーとは何者!?

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『エンドレス・ポエトリー』あらすじ

世界に潜むマジック・リアリズムを追い求め続ける。88歳のホドロフスキー監督が観る者すべてに贈る、“真なる生”への招待状。舞台は故郷トコピージャから首都サンティアゴへ。父親との軋轢や自身の葛藤を抱えたホドロフスキーは、初めての恋や友情、古い規則や制約に縛られない若きアーティストたちとの出会いと交流を経て、囚われていた檻から解放され詩人としての自己を確立する。


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伝説のクリエイター、ホドロフスキーの数奇な人生



 以前、著名人に、自分が大切にしている映画三作を、あるテーマに沿って紹介してもらうという連載をもっていた。その時、結構な頻度で、その人が熱く語った印象深い場面が、DVDで見直してみたら、どこにもなかった、という摩訶不思議なことに遭遇した。みなさん、目で見た映像に自分のイマジネーションを付加していて、映画の記憶を豊かに塗り替えていたのである。そしてその誤認識された場面の方が、実際の映像よりずっと魅力的であったりしたから、人間の脳とは面白いものだと痛感した。


 80代のアレハンドロ・ホドロフスキーは伝説に満ちた映画監督だが、彼が現在進行形で取り組んでいるのが、自分の辿った個人史の映像化である。その作品で彼が綴る記憶の旅はリアリズムをはるかに超えて、徹頭徹尾、極彩色の心象風景で綴られていく。事実はひとつしかなくても、その印象は人によって千差万別であるものだが、ホドロフスキーは自身の身の上に起きたことを、それがたとえ悲劇的なことであっても、そこに美を見出してしまい、そうするとどうやっても目を背けられないように、強い色を添えるのだ。



『エンドレス・ポエトリー』(C) 2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE photo:(C)Pascale Montandon-Jodorowsky


 1990年の『 ホドロフスキーの虹泥棒』以来、23年間も映画を撮っていなかった彼は、2013年、突如、監督作『 リアリティのダンス』を発表する。この作品は彼の少年期を題材にしているが、そこには、親や学校の友人さえもわかりあえぬ他者としてそびえたち、生まれながらのアウトサイダーとして独自の感性を育み、流浪の人生を送ることになるホドロフスキーのアイデンティティの芽生えを描いたものだった。



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