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『スリー・キングス』 撮影現場の混乱を、生々しくスリリングな臨場感へと昇華させた異色の戦争アクション

© 1999 Village Roadshow Films (BVI) Limited.

『スリー・キングス』 撮影現場の混乱を、生々しくスリリングな臨場感へと昇華させた異色の戦争アクション

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ラッセル監督とクルーニーの衝突は今や語り草に



 とまあ、脚本執筆やキャスティングの段階から、すでにメジャー作品では珍しいほどの監督主導のイレギュラーぶりが発揮された本作だが、いざカメラが回るとラッセル監督の特異性がさらに色濃く吹き出した。


 過酷な砂漠での撮影で、当然ながら居心地は悪く、準備不足を露呈する場面も多々あった。その上、ラッセルはこれまでの自らのやり方を踏襲し、その場で思いついたことをすぐさま取り入れて実行しようとする。そうやって頻繁に変更や修正が行われ、大所帯のスタッフ&キャストを振り回した。また、何かと感情的に声を荒らげることもあったとか。


© 1999 Village Roadshow Films (BVI) Limited.


 これに対してはっきりと「NO!」を突きつけたのがジョージ・クルーニーだった。彼はあらゆるクルーや出演者への配慮を求める人だし、リラックスして映画づくりに集中できる空気を重んじる人だ。その上、彼は当時「ER」と並行して、あっちへ飛び、こっちへ飛びと、大忙しの中での撮影だった。看過できないラッセルのやり方に頭に来て、挙げ句の果てには、掴み合いのケンカを始めることもあったとか。もっとも、あれから20年が経って既に関係性は修復されているようではあるのだが。




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