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『3時10分、決断のとき』西部劇の形式が導く、神話性を宿した肉厚な人間ドラマ

(c)Photofest / Getty Images

『3時10分、決断のとき』西部劇の形式が導く、神話性を宿した肉厚な人間ドラマ

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「今こそこの映画を」ジェームズ・マンゴールド監督の挑戦



 「西部劇は滅びたのか?」とは、これまでも幾度となく繰り返されてきたフレーズである。その一方、人々が西部劇の存在を忘れかけるたび、まるで再定義を行うかのように新時代の傑作が誕生するのも、このジャンルの常だ。


 思えば90年代前半は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(90)や『許されざる者』(92)が脚光を浴びたものの、00年代に入ると人気はすっかり低迷。西部劇を作ることに何ら商業的な打算のなかった当時、「今こそこの映画を」と決意を固めたのがジェームズ・マンゴールド監督である。



 『フォードVSフェラーリ』(19)では、伝説的な主人公ふたりの存在感を際立たせつつ、骨太なヒューマンドラマを紡いだ。また、その一つ前の『LOGAN/ローガン』(17)では、死に場所を求める荒野のガンマンのごときヒーローの、壮絶な生き様を描き尽くした。半ば強引に言ってしまえば、これらの傑作群の原型ともいうべきエッセンスが、2007年の『3時10分、決断のとき』には刻み込まれているように思えてならない。




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