©Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
『コレクティブ 国家の嘘』ルーマニア発のドキュメンタリー映画が日本人に問いかけること
2021.09.30
他人事ではない、政治の腐敗とメディアの責任
”ガゼタ・スポルトゥリロル紙” はルーマニアの日刊スポーツ紙で、国内で最初に民営化された新聞のひとつ。扱うのはサッカーがメインで、スポーツ全般から社会問題まで網羅する。ルーマニアのスポーツ紙としては最も読者数が多いという。そんなスポーツ新聞が、国家の行方を左右する汚職をスクープし、ルーマニアの運命を左右することになるのだ。
『コレクティブ 国家の嘘』©Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
腐敗した政治と、それを追求すべきメディアの使命。政権を奪還し得る勢力の存在。政治に希望を託せる人材の有無。政治と国民の関係性、もしくは国民が政治を変えられる可能性。これらのテーマを突き付けられて、他人事でいられる日本人は恐らく少ないだろう。
因みに、”世界の腐敗認識指数ランキング”の2021年度版では、ルーマニアが69位、日本は遥か上の19位である。
参考文献
https://agora-web.jp/archives/2042890.html
https://www.globalnote.jp/post-3913.html
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アパレル業界から映画ライターに転身。映画com、ぴあ、J.COMマガジン、Tokyo Walker、Yahoo!ニュース個人"清藤秀人のシネマジム"等に定期的にレビューを執筆。著書にファッションの知識を生かした「オードリーに学ぶおしゃれ練習帳」(近代映画社刊)等。現在、BS10 スターチャンネルの映画情報番組「映画をもっと。」で解説を担当。
『コレクティブ 国家の嘘』
10/2(土) シアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
©Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019