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映画の原作は末井昭の自伝的な同名エッセイ本



 本人いわく「僻地」の出身で、カネもコネもなく、学歴も当てにできなかった末井青年が、名立たる猛者たちの中で飄々と自己実現の階段を駆け上っていく過程は、映画を観てもかなり痛快だ(むろんそれは末井の天才性があってこそ、だが)。本作は若き日の彼が過ごした時代のムードや風俗を、クロニクル仕立てで丁寧に再現している。ゆえに、ちょうど似た時期――1970年末から80年代にかけての米ポルノ業界を背景にした青春映画の傑作『 ブギーナイツ』(1997年/監督:ポール・トーマス・アンダーソン)の日本版という声が多く挙がっているのも、頷ける話だ。あるいはポルノ雑誌『ハスラー』の創刊者を描いた『 ラリー・フリント』(1996年/監督:ミロス・フォアマン)も近しい作品のリストに加えていいだろう。




 この映画の直接の原作になったのは、末井が34歳の時、1982年に発表した同名エッセイ本だ。「お母さんは爆発だ」という刺激的かつユーモラスな章タイトルで始まるこの名著『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、末井にとって最初の著書であり、当時は北宋社より刊行された。やがて角川文庫にもなり、現在はちくま文庫から発行されている。


 ただし冨永監督は本書だけでなく、末井の人生や周辺状況を様々なアングルから調べ尽くしたうえで、今回の映画を構築しているようだ。映画のエンドクレジットを見ると、参考文献の筆頭として挙げられているのが、末井の2013年の著書『 自殺』(朝日出版社)である。


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