2018.05.21
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』あらすじ
6つすべてを手に入れると世界を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。その究極の力を秘めた石を狙う“最凶”にして最悪の敵<ラスボス>サノスを倒すため、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”が集結。人類の命運をかけた壮絶なバトルの幕が開ける。果たして、彼らは人類を救えるのか?
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テレビドラマの形式を活かすルッソ兄弟監督
サノスという最強ヴィランの登場によって、さらなる窮地へと追い込まれたアベンジャーズ。そしていやがうえにも高まる次回作への期待など、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は今回の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』をもって、「連続性」を持つ映画の極みへと達した感がある。
こうしたMCUのスタイルを、連続性の代表たる「コミック」からの理想的な置き換えだと指摘する者や、商業映画に古くからあった「連続活劇」の復権という者もいるだろう。とりわけ後者はジョージ・ルーカスが『 スター・ウォーズ』シリーズでその再生を目指していただけに、余計にその印象を強くさせる。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』©Marvel Studios 2018 All rights reserved.
しかしMCUは、先の両方よりもさらに身近なものを基にしている。それは「テレビドラマ」のスタイルである。なにより『インフィニティ・ウォー』の監督であるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟は、かつてこのジャンルで腕を磨いてきたクリエイターだ。二人は2003年に米CS局のFXでダークコメディ『Lucky』の2つのエピソードを監督し、またエグゼクティブ・プロデューサーとして2003年から05年までの間、オリジナルコメディ『ブル~ス一家は大暴走!』(FOX TV)のエピソードを手がけている(04年には同作でエミー賞の連続コメディ番組部門の監督賞を受賞)。そして09年から今も継続中の『コミ・カレ!!』がマーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギの目に留まり、MCU映画への参加を要請されたのだ。
「テレビの仕事によって、我々はストーリー・アークの立て方や、プロダクションで関わるすべての役割を理解することができた」と彼らはこう述べ、テレビ時代のキャリアこそが、MCUの連続性の開発に役立っていると振り返っている。