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『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』アメリカ映画のルネサンスを可能にしたスピルバーグの「勢い」

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』アメリカ映画のルネサンスを可能にしたスピルバーグの「勢い」


映画史を塗り替えたスタントマン



 アクション自体に真実味が無ければ観客の心はスクリーンから離れてしまうが『レイダース』は驚くべきアクションの数々で飽きさせない。その最大の功労者の一人はスタントマンのテリー・レナードだろう。彼が『レイダース』で行った終盤のカーチェイスでのスタントは永遠に記憶されるべきスタントだ。ナチスが奪った〈アーク〉を取り戻すべくインディは爆走するトラックに乗り込むが敵との格闘でトラックの前部から転落しかける。しかしインディは走行するトラックの下を潜り抜け生還する。このアクションはジョン・ウェインが主演した西部劇の名作『 駅馬車』(1939)の有名なスタントへのオマージュだ。実はこのシーン、スタントマンのレナードが提案したものだったという。レナードは『レイダース』の撮影4か月前に『 ローン・レンジャー』(1981年)でも同様のスタントに挑戦していた。しかし、その撮影で大けがを負ってしまい、満足のいく出来にならなかったという。つまり彼はその雪辱を晴らすため『レイダース』でもう一度同じスタントにチャレンジしたいと申し出たのだ。



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 しかしトラックの底部には巨大なギアボックスがあり、それに顔が衝突してしまうという問題があった。そのため道に人ひとり分の幅で深さ10センチほどの溝を掘り、レナードはその溝に添ってトラックの下部を潜り抜けた。この挑戦は見事に成功し、『レイダース』の最高のクライマックスとなった。一人のスタントマンの意地が映画史に残る名シーンを生み出したのだ。



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