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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』"今観るべき映画"を可能とさせる早撮りスピルバーグの伝説

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』"今観るべき映画"を可能とさせる早撮りスピルバーグの伝説

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SF超大作の合間に撮られた社会派ドラマ



 スティーブン・スピルバーグ監督の最新作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は、報道の自由と気高いジャーナリズム精神を讃える実録劇だ。1971年、ニューヨーク・タイムズ紙はベトナム戦争に関する機密文書にアクセスした。だが政府は国家安全保障法違反を主張し、司法省を通じて新聞の配布を中止するよう圧力をかける。いっぽうでワシントン・ポスト紙も機密文書の複製を入手し、弁護士や投資家たちの意見を退け、紙面で公表しようと動き出す。映画はそのリスクを負うべきか否かをめぐる、女性発行人(メリル・ストリープ)と編集主幹(トム・ハンクス)との駆け引きが、展開をよりスリリングなものにしていく。




 作品がもたらすドラマ性、メッセージ性の高さもさることながら、この映画でいちばん驚異的なのは、その製作スケジュールだろう。恐ろしいことに『ペンタゴン・ペーパーズ』は、次に公開を控えるスピルバーグの監督作『 レディ・プレイヤー1』の合間を縫って完成されたものだ。スピルバーグは『レディ・プレイヤー1』の製作期間中である2017年5月30日に『ペンタゴン・ペーパーズ』のメインユニット撮影を始め、わずか50日間でそれを完了。同年の12月公開(日本公開は翌年3月30日)へとこぎつけている。脚本執筆から仕上げまで、わずか9ヶ月。平均14ヶ月の製作期間を要するハリウッドの商業映画において、まさに異例の速さである。




 スピルバーグが本作の製作を急いだ理由は「(この映画の物語は)米報道機関の現状と相通じるものがある」として題材のタイムリー性を挙げているが、タイトな製作スケジュールでここまでクオリティの高いものに仕上げてしまうのだから、その存在や改めて恐るべしと言わざるをえない。



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