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『スクール・オブ・ロック』成績表なんてクソ食らえ! 今なお響く痛快作

(c)Photofest / Getty Images

『スクール・オブ・ロック』成績表なんてクソ食らえ! 今なお響く痛快作

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進化する『スクール・オブ・ロック』の世界



 大人になれない大人と、子どもらしさを押さえつけられる子どもたちが、ロックを通じて結びつく、そんなドラマを演出したリンクレイターは本作のヒットによって脚光を浴びた。その後、撮影に12年を費やした『6才のボクが、大人になるまで。』(14)ではベルリン国際映画祭の監督賞やゴルーデングローブ賞の受賞、米アカデミー賞ノミネートなど、高い評価を獲得。メジャースタジオとインデペンデントを行き来しながら、現在も意欲的な作品を作り続けている。


 ジャック・ブラックは本作で売れっ子になった後もリンクレイターとコラボを続け、『バーニー/みんなが愛した殺人者』(11)では再び主演を務め、リンクレイターの近作であるアニメーション『アポロ10号 1/2:宇宙時代のアドベンチャー』(22)では声優として出演した。また、脚本のマイク・ホワイトはこの後、監督業にも進出。2021年に始まったTVシリーズ界「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」でも演出を務め、昨・今年とテレビの賞を席巻している。



『スクール・オブ・ロック』(c)Photofest / Getty Images


 『スクール・オブ・ロック』の人気が広まったのは冒頭でも記したとおりだが、2015年にはミュージカル界の鬼才アンドリュー・ロイド・ウェバーにより舞台化され、世界中を魅了。日本でも2023年に鴻上尚史の演出によって上演され、好評を博したのは記憶に新しい。また、2016年にはアメリカでTVシリーズ化され、3シーズンが製作された。このように分野をまたいで語り継がれているのは、『スクール・オブ・ロック』が愛すべき作品であることの証明と、いえるのではないだろうか。



取材・文:相馬学

情報誌編集を経てフリーライターに。『SCREEN』『DVD&動画配信でーた』『シネマスクエア』等の雑誌や、劇場用パンフレット、映画サイト「シネマトゥデイ」などで記事やレビューを執筆。スターチャンネル「GO!シアター」に出演中。趣味でクラブイベントを主宰。



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