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『スパイダーマン:ホームカミング』が復活させたジョン・ヒューズ青春映画の名作 溢れまくる80年代愛!
2017.08.21
意外なジョン・ヒューズの伝道師たち
こうして『スパイダーマン:ホームカミング』は、1980年代、青春映画のカリスマであったジョン・ヒューズ監督作のテイストを纏うことになった。そのダメ押し的な役割を果たしたのが、ベテランのキャストで、トニー・スターク/アイアンマン役のロバート・ダウニーJr.は、ジョン・ヒューズ監督・脚本の『ときめきサイエンス』に、そしてスパイダーマンスーツのAI(人工知能)の声を担当したジェニファー・コネリーは、やはりジョン・ヒューズ製作・脚本の『恋の時給は4ドル44セント』に出演。偶然とはいえ、ジョン・ワッツ監督が求めるジョン・ヒューズ色の「伝道師」として役割を果たした……というのは、考え過ぎか。
そしてジョン・ヒューズ作品以外でも、ジョン・ワッツはトム・ホランドに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公マーティを参考にさせた……というわけで、『スパイダーマン:ホームカミング』に溢れまくる、80年代映画への愛。当時の作品をリアルタイムで観た人たちがノスタルジーを感じながら、ピーター・パーカーの戦いと成長に感情移入してしまうのも無理はない。
文: 斉藤博昭
1997年にフリーとなり、映画誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。スターチャンネルの番組「GO!シアター」では最新公開作品を紹介。
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2017年8月11日(祝・金)全国ロードショー。
※2017年8月記事掲載時の情報です。