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リブート版『新幹線大爆破』は、『シン・ゴジラ』の流れを組む『シン・幹線大爆破』である ※注!ネタバレ含みます

Netflix映画『新幹線大爆破』

リブート版『新幹線大爆破』は、『シン・ゴジラ』の流れを組む『シン・幹線大爆破』である ※注!ネタバレ含みます

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※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


新幹線大爆破(2025)あらすじ

東京行きの新幹線に仕掛けられた爆弾。速度が時速100kmを下回ると爆発するという状況下、車内はパニック状態に陥る。時間との闘いのなか、乗客全員を救うべく鉄道人たちが奔走する。


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爆破マニア・樋口真嗣、念願の企画



 国産パニック映画の金字塔、『新幹線大爆破』(75)。その公開から50年の歳月を経て、リブート版となる『新幹線大爆破』(25)がいよいよNetflixで配信開始された。


 オリジナル版は、東京発博多行きの新幹線「ひかり109号」に爆弾が仕掛けられたという設定だったが、今回のターゲットは新青森発東京行きの「はやぶさ60号」。犯人から「時速が100kmを下回ると即座に爆発する」という犯行電話が入り、解除料として1,000億円を要求。JR、警察、政府を巻き込んだ、決死の救出計画が繰り広げられる。


 そのタイトルが災いして、50年前は国鉄の協力を仰ぐことができなかったが(『新幹線捜査官』に改題してくれという要望もあったほど)、今回はJR東日本が全面協力。実際の撮影のみならず、職員の所作や衣装、シナリオのチェックに至るまで、ホンモノ感にこだわった。撮影用の特別編成車両を7往復も走らせていることからも、本気度が伝わってくる。



Netflix映画『新幹線大爆破』


 監督を務めた樋口真嗣は、『日本沈没』(73)、『太陽を盗んだ男』(79)と並んで、『新幹線大爆破』をフェイバリット・ムービーのひとつに挙げている。彼にとって本作は、念願の企画。しかも主演を務めているのは、2006年の『 日本沈没』リメイク版でもタッグを組んだ草彅剛。この調子なら、監督:樋口真嗣、主演:草彅剛の『太陽を盗んだ男』も近々作られるかもしれない(その際には、菅原文太が演じた山下警部役は鈴木亮平でお願いします)。


 樋口真嗣が『新幹線大爆破』と初めて出会ったのは、小学4年生のときだった。小さい頃から爆発マニアだった樋口少年は、この映画でも爆破シーンに惹きつけられたという。だが実際には、夕張線を走る貨物列車の爆破シーンはあるものの、現実に新幹線が爆破されるシーンはない。もしひかり109号が爆破したら?という想像のシーンのみである。


 生来の爆破マニア・樋口監督は、それでは我慢できなかったのだろう。オリジナル版では2両目のみに取り付けられていた爆弾は、今回1号車、4号車、6号車、9号車の合計4車両に設置。後部車両を切り離したときに大爆破、ラストの救出作戦時にも大爆破。リブート版『新幹線大爆破』は、文字通り夢の超特急が爆発する映像を心ゆくまで楽しむべき作品なのである。





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