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『イヴの総て』アカデミー賞授賞式前に観ておきたいショービス界のドス黒い内幕劇

(c)Photofest / Getty Images

『イヴの総て』アカデミー賞授賞式前に観ておきたいショービス界のドス黒い内幕劇

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 アメリカ演劇界で最高の栄誉とされるセイラ・シドンス賞が、今まさに新進俳優のイヴ・ハリントンに贈られようとしている。イヴの受賞は万雷の拍手で迎えられるが、それは彼女の総てを知らない演劇関係者に限ってのこと。イヴと親しかった人々は一様に複雑な表情を浮かべている。彼らはなぜ素直に喜べないのか。それは、ここに至るまでの経緯を振り返れば明らかであった。



『イヴの総て』(c)Photofest / Getty Images


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この物語にはモデルがいた



 『三人の妻への手紙』(49)や『クレオパトラ』(63)等で知られる監督のジョセフ・L・マンキウィッツが、“コスモポリタン誌”に掲載された短編小説「The Wisdom of Eve」に着目したのは1946年のこと。それは、アメリカの小説家メアリー・オアが執筆した、実在するオーストリア出身のイギリスの俳優、エリザベート・ベルクナーの実体験に基づいた実録小説だった。文中で新進俳優、イヴ・ハリントンにスターの座を奪い取られる大女優マーゴラ(後にマーゴに替えられる)がベルクナーのモデルとされているが、ことの詳細についてはかなり脚色されていた。


 その後、1949年の1月24日にはこの小説をベースにしたラジオドラマが制作され、同年4月29日には20世紀フォックスが映画化権を取得している。この早業は、いかにイヴの物語が大衆の願望、つまりドロドロとした芸能界の内幕を垣間見たい衝動を掻き立てるかを証明するものだった。




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