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ホラー映画のマスターピース『ハロウィン』(78)は、何が凄まじかったのか?

ホラー映画のマスターピース『ハロウィン』(78)は、何が凄まじかったのか?


鮮血も残虐描写も控え目、それでも怖かった冷徹感覚



 先に述べたとおり、本作は低予算製作で驚くべきヒットを飛ばしたが、これによってハリウッドはホラーの鉱脈を発見。本作でヒロインを務めたジェイミー・リー・カーティスは“スクリーム・クィーン”の称号を得て、この後『テラー・トレイン』(80)、『プロム・ナイト』(80)などのホラーに立て続けに主演。また、本作の影響を色濃く受けた『13日の金曜日』(80)が、これまた大ヒットを飛ばしてホラーは人気ジャンルとなり、スラッシャーやスプラッターといったサブジャンルの隆盛に発展していく。




 これらのフォロワーとは対照的に、本家『ハロウィン』では血のりの量は控え目で、暴力的な描写を直接見せることも少ない。にもかかわらず強烈なインパクトを残したのはブギーマンこと、マイケル・マイヤーズのキャラクターの凄みによるところが大きい。『スター・トレック』のウィリアム・シャトナーの顔を意識して作ったという不気味なマスク姿はもちろん、巨体の威圧感も、モノを言わない静けさも、とにかく異様で、見ていて腰が落ちつかなくなる。


 ナイフを振り上げる姿も“動”というよりは“静”で、それゆえの冷たい怖さがジワジワとしみてくる。そして、刺されても撃たれても落下しても死なない、得体の知れない殺人鬼の怖さ。ジェイソンやレザーフェイス、フレディなど、今でこそ映画の中で決して死なない殺人鬼の特性は当たり前となったが、その恐ろしさを最初の一発目でガツンと打ち出した点は忘れるべきではない。



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