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『ゼイリブ』我々は何かに閉じ込められている…。鬼才ジョン・カーペンターのテーマを凝縮した集大成

『ゼイリブ』我々は何かに閉じ込められている…。鬼才ジョン・カーペンターのテーマを凝縮した集大成

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閉じ込められた人間たちの戦い



 SFスリラー『ゼイリブ』は知らぬ間に社会の支配層に入り込み、人類を洗脳、支配しようとするエイリアンと戦う男たちを描く。似たようなストーリーを持つ先行作品はいくつかあるが、最も有名なのは『 ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(56)だろう。エイリアンが街の人間と少しずつ入れ替わりながら、やがて人類を支配しようとする、「乗っ取り型侵略SF」の先鞭をつけた作品だ。当時のアメリカに蔓延した共産主義への恐怖を描いたと言われるが、『ゼイリブ』は行き過ぎた資本主義経済に対する皮肉がテーマとなっている。『ゼイリブ』が描くのは金や物質を意味もなく消費することを刷り込まれる恐怖だ。「我々は金が支配する監獄に閉じ込められている」、カーペンターはそう主張する。そしてこれこそ彼の作家としてのメインテーマだ。




 「われわれはみんな、なんらかのかたちで、なにかに閉じこめられているんだ。過去とか、遺伝子配列とか、文化とか、両親とかに」



ジョン・カーペンター監督


 カーペンターが40年以上のキャリアで追い求めてきたテーマこそ、閉じ込められた状態から抜け出そうとして戦う人間の姿であり、『ゼイリブ』こそ、その集大成的作品だろう。


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