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変わり続ける編集ごとに、膨大な数のデモを作りました。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』音楽:三宅純【Director’s Interview Vol.56】

変わり続ける編集ごとに、膨大な数のデモを作りました。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』音楽:三宅純【Director’s Interview Vol.56】


外の刺激から出て来るもの



Q:映画制作については監督がほぼすべての最終判断をして進めていくのが基本かと思います。一方で、ご自身のアルバム制作などは、当然ご自身で最終判断をしながら進められているかと思います。これは制作作業においては大きな違いかと思いますが、最終判断権が自分にない作業ということに対しては、どのようにお考えでしょうか。 


三宅:そうですね。基本的に刺激が好きなんです。自分の中から出てくる刺激は自分の想像の範囲なのですが、外から来る刺激は予想外のものがあって、それに対して自分の中からも予想外のものが出てくることがあるんです。それがとても楽しいですね。


自分のアーティスト活動では、基本的に自分で聞きたいと思う音楽を作っているわけですが、それだけでは生計が立たないので、実現のために委嘱作品を引き受け、それを投資して自分の作品を作っています。ただ、最初に申し上げたように、他の方との仕事は刺激にもなるので、どちらが欠けても活動としては成立しないんです。




Q:今回インタビューさせていただくにあたり色々と調べていくと、三宅さんのこれまでのお仕事の中に、大友克洋さんの『MEMORIES』(95)の第二話『最臭兵器』があって、驚きました。映画のジャンルの幅が広いなと思いましたが、お仕事を受ける際の基準みたいなものはあるのでしょうか。


三宅:音楽でも映画でもジャンルを基準にすることはありません。脚本なり、仮編集なりを拝見して、そこに自分の立ち位置がありそうだったら、お受けしています。


大友克洋さんはとても仕事がしやすい方でしたよ。オムニバス作品だったので、担当エピソードの監督は岡村天斎さんでしたが、音楽に関わることは、総監督である大友さんが仕切っていたんです。最初に打合せした後、途中のやりとりは一切なく、デモのプレゼンで一気に全曲バーンって映像につけてお見せしました。そうしたら一発OKでした。大友さんがジャズファンだったこともよかったのかなぁ。あ、レジスもジャズファンだったっけ・・・


Q:なるほど、今回とは真逆でしたね。


三宅:「もうこれ以上の音楽はない。良かった!」って即決でしたね。



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