1. CINEMORE(シネモア)
  2. NEWS/特集
  3. 世界を魅了する名優ロバート・デ・ニーロのおすすめ映画21選!
世界を魅了する名優ロバート・デ・ニーロのおすすめ映画21選!

(c)Photofest / Getty Images

世界を魅了する名優ロバート・デ・ニーロのおすすめ映画21選!

PAGES


絶対に見ておきたいロバート・デ・ニーロ主演2作品



ロバート・デ・ニーロの出演作品は、主要な登場人物として出演している作品だけでも、その数は100作品近い。ここではその中でも、ロバート・デ・ニーロを語るにおいて、必ず見ておきたい作品として『ディア・ハンター』と『レナードの朝』の2つをピックアップした。どちらの作品も、細部にまでこだわった役作りと深い人間描写が光っている傑作だ。




『ディア・ハンター』(78) 監督:マイケル・チミノ 184分


 (c)1978 STUDIOCANAL FILMS LTD.  All Rights Reserved.


ベトナム戦争で心に傷を持った若者の人生を描いた、マイケル・チミノ監督作品。淡々とした田舎町と過酷な戦場とのコントラストが、見る者に戦争の残酷さを強く伝える。特に、劇中で行われる「ロシアン・ルーレット」のシーンは圧倒的な緊張感だ。デニーロ・アプローチはこの映画でも行われており、映画の舞台であるピッツバーグに撮影前から住み込み役作りに励んだ。本作は、第44回ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞を受賞し、第51回アカデミー賞では作品賞を含む5部門を受賞。また、デビュー間もないメリル・ストリープが、アカデミー助演女優賞にノミネートされ、スターへのきっかけとなった作品としても知られている。


あわせて読みたい:重厚でドラマチックなオスカー受賞作『ディア・ハンター』に潜む、さらにドラマチックな事実とは?




『レナードの朝』(90) 監督:ペニー・マーシャル 121分


同名の医療ノンフィクションを題材にした映画で、30年間眠っていた患者の奇跡的な回復と、病状の悪化で元の状態に戻ってしまうまでを描く。ロバート・デ・ニーロが演じるレナードは、薬の効果で30年ぶりに目覚め人間らしさを取り戻すが、それは一時の効果でしかなかった。レナードの自由が、徐々に失われていく様子を、肉体と感情の両面から表現する様子は、映画史上で最も素晴らしい演技の1つといえるだろう。人間の尊厳についても深く考えさせられる傑作だ。本作は高く評価され、第63回アカデミー賞において作品賞、主演男優賞、脚本賞の3部門でノミネートされている。


『レナードの朝』を無料で観る!「u-next」今なら31日間無料



1965年に『マンハッタンの哀愁』の小さな役からデビューしたロバート・デ・ニーロは、マーティン・スコセッシとの出会いを経て、そのキャリアを確固たるものとした。自分の身を削り、周囲に危うさを感じさせるほどの役作りは、先述の通りデニーロ・アプローチと呼ばれ、後進の俳優に強い影響をあたえている。そして、型にはまることのない体当たりの演技で、スクリーンをわが物としてきた。その姿はまさに、映画界のドンであると言えるだろう。

PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. NEWS/特集
  3. 世界を魅了する名優ロバート・デ・ニーロのおすすめ映画21選!