3.『ママレード・ボーイ』(18) 監督:廣木隆一 127分
これまで多数の漫画原作×青春恋愛映画に出演してきた吉沢だったが、意外なことに主人公やヒロインの親友や恋敵のポジションが続いていた。『ママレード・ボーイ』は、彼がしっかり「正統派イケメン」として主演を飾った作品であり、本人も「今までにも少女漫画原作の作品には出させて頂いたことがありますが、お調子者の三枚目キャラや、根暗な役など、あまりカッコ良くない役が多かったので、今回のようなドストレートな二枚目は初めてです。ついにこの顔面をフル活用する時が来たなと」と茶目っ気ある意気込みコメントを発表した。
両親同士が離婚し、パートナーを入れ替えて再婚する(しかも4人で暮らす)と宣言したことで、いきなり一つ屋根の下の生活が始まった高校生の男女。にわかには信じがたい新生活の中で、光希(桜井日奈子)は遊(吉沢)の優しさに触れ、2人は互いに惹かれ合っていくが……。
前出の宣言通り、吉沢の美しさが際立っており、実写化するとやや生々しさが付きまとってしまう突飛な設定にもかかわらず、二次元らしさを残した浮遊感を醸し出している。有り体に言ってしまえば、吉沢が“二次元感=漫画感”を担保しているからこそ、おとぎ話として楽しめるといえよう。これは、数多くの漫画原作モノで才気を発揮してきた吉沢だからこそ、達成できたポジショニングかもしれない。
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