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成田凌出演のおすすめ映画5選!既に成熟度漂う気鋭の演技派!

(c)水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会

成田凌出演のおすすめ映画5選!既に成熟度漂う気鋭の演技派!

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2.『愛がなんだ』(19) 監督:今泉力哉 123分


真っ赤なモヒカン姿にイメチェンし、井浦新と共演した映画『ニワトリ★スター』(18)、ドラマ版に続いて出演し、興行収入約93億円の大ヒットを叩き出した『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(18)などを経て、成田がたどり着いた代表作の1本。


「八日目の蝉」や「紙の月」など、映像化も数多い小説家・角田光代の同名小説を映画化。ある男性を好きになった女性の、不格好で痛々しくも、一所懸命な「恋に生きる」姿を共感性たっぷりに描いていく。口コミを中心に人気が爆発し、公開館数が倍になるなど、一大ムーブメントを引き起こした。


主人公のテルコを岸井ゆきのが好演し、恋の相手マモルを成田がひょうひょうと演じて、新境地を開拓。テルコが仕事中にもかかわらずいきなり呼び出したり、恋人でもないのに一緒に風呂に入ったり、無自覚に思わせぶりな態度を取ったり冷たくあしらったりと翻弄しつつ、それでいて恋愛対象として見てくれない自己中心的なマモルは、彼女にとっては生殺し状態なのだが、成田にかかれば何とも言えない憎めなさと浮遊感が漂い、むしろ愛らしくさえ思えてくるから不思議だ。


今泉力哉監督らしい、日常をベースにしたナチュラルな空気感とポツリとこぼすようなセリフも効果的で、観客それぞれの恋愛の記憶と結びつくような、共感性の高いものに仕上がっている。


この時期の成田は、地元に帰ってきた女性の心の傷を描く『ここは退屈迎えに来て』(18)や、形骸化した若者の関係性を鋭く描いた『チワワちゃん』(19)など、痛みを伴う群像劇に立て続けて出演。小松菜奈と門脇麦がギター・デュオに扮した『さよならくちびる』(19)では、2人を見守る付き人に扮した。






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