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『ソワレ』村上虹郎×芋生悠 観客との“ズレ”が面白い。進化途上の演技論【Actor's Interview Vol.6】

『ソワレ』村上虹郎×芋生悠 観客との“ズレ”が面白い。進化途上の演技論【Actor's Interview Vol.6】


「自分たちも、映画を作りたい」2人の野望



Q:本作は、豊原功補さんと小泉今日子さんという役者さんがプロデュースした映画でもありますよね。『デイアンドナイト』(19)でも山田孝之さんがプロデュースされたり、新しい流れが来ているように感じます。こういった現場を経験して、おふたりが得たものを教えてください。


芋生:第一線でずっと活躍されてきたおふたりが、外山監督や他の方々も交えて「新世界合同会社」という映画製作会社を設立されて、その1本目が『ソワレ』。


役者もスタッフも、みんなが自分たちが作りたいものを、しがらみがなく作りきれる場所なんだ、と感じられたんじゃないかなと思います。プロデューサーのおふたりもずっと現場にいてケアをして下さって、私たちがやりやすい環境を作ってくれました。外山さんもボロボロになりながら一緒に戦ってくれて、私自身も“環境”を作る側に回りたい、と改めて感じました。


映画業界がもっと豊かになればいいと思うし、オリジナル作品がもっと評価されていいと感じています。役者も監督もいい人材はたくさんいるので、夢をつぶさずに生かしていく方向になれる環境を作りたいんです。


それで今、役者の仲間たちと協力しながら、映画を作る計画を立てています。役者自身がどんどんチャレンジして、大きな土台を作っていければと思っています。




村上:豊原さんと小泉さんのお二方にとっては、『ソワレ』は大挑戦だと思います。だからこそ、僕がどっしり構えないとまずいなって感覚もありました。


心配とかはなくて、「為せば成る」だとは思っています。ただ、今もおふたりは僕たちが思っている以上にたくさんの不安を抱えていらっしゃるでしょうし……。作りたいものを作るってということは、裏を返せばお客さんファーストではない。「作りたいものをお客さんが見に来てくれる」がベストですが、実際に来てくれないと次の作品が作れない、という課題も抱えている。


ただ、作る側って面白いですよね。僕らは看板としての責任を負いますが、真の意味での責任を負っている方々がそこにいて……うらやましいなと思います。僕も将来的に絶対に作る側に回るだろうから、余計に「いいな」と感じました。


僕は、もともと美術部から映画業界に入っているので。河瀨監督の作品のオーディションに落ちて、美術部に在籍してから役者になっているから、やっぱり「映画を作る」は成し遂げたいなと思っています。



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村上虹郎

1997年3月17日、東京都生まれ。2014年、河瀨直美監督の『2つ目の窓』でデビュー。映画初主演を果たす。16年の『ディストラクション・ベイビーズ』(真利子哲也監督)でも鮮烈な印象を残し、翌年の綾野剛主演の『武曲 MUKOKU』(熊切和嘉監督)でその存在感を決定的なものとする。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17/廣木隆一監督)や 『ハナレイ・ベイ』(18/松永大司監督)でも唯一無二の個性を発揮。主演作『銃』(18/武正晴監督)では、原作である中村文則の純文学に拮抗する、噛みしめがいのある内面演技を披露。モノクローム映像にも映えるたたずまいで映画俳優としての風格を感じさせた。オダギリジョーの長編初監督作『ある船頭の話』(19)ではキーパーソンを演じるなど、その活躍は留まるところを知らない。待機作に『銃2020』(武正晴監督)『燃えよ剣』(原田眞人監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(内山拓也監督)がある。外山文治監督とは17年の短編『春なれや』で顔をあわせている。





芋生悠

1997年12月18日、熊本県生まれ。14年、「ジュノン・ガールズ・コンテスト」にてファイナリストに選ばれる。翌年、女優業をスタート。16年、『バレンタインナイトメア』(今野恭成監督)で映画デビュー。『マタードガス・バタフライ』(16/広瀬有紀監督)で映画初主演を飾る。『東京喰種 トーキョーグール』(17/萩原健太郎監督)や『斉木楠雄のψ難』(17/福田雄一監督)などでも印象的な役どころを好演。主な出演作に『恋するふたり』(19/稲葉雄介監督)、『左様なら』(19/石橋夕帆監督)、『37セカンズ』(20/HIKARI監督)などがある。『#ハンド全力』(松居大悟監督)が公開中。公開待機作に柳楽優弥主演の『HOKUSAI』(橋本一監督)がある。豊原功補演出の「後家安とその妹」では舞台女優としての力量も発揮。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」を始め、テレビドラマへの出演も多数。写真集に、初舞台「欲浅物語」の舞台裏を追いかけた「はじめての舞台」がある。




取材・文: SYO

1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイト勤務を経て映画ライター/編集者に。インタビュー・レビュー・コラム・イベント出演・推薦コメント等、幅広く手がける。「CINEMORE」「FRIDAYデジタル」「Fan's Voice」「映画.com」「シネマカフェ」「BRUTUS」「DVD&動画配信でーた」等に寄稿。Twitter「syocinema」 





『ソワレ』

村上虹郎 芋生 悠

岡部たかし 康 すおん 塚原大助 花王おさむ 田川可奈美 

江口のりこ 石橋けい 山本浩司


監督・脚本 外山文治

配給・宣伝:東京テアトル PG12+  

(C) 2020ソワレフィルムパートナーズ soiree-movie.jp


2020年8月28日(金)より

テアトル新宿、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸ほか全国公開

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