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仕事も戦闘も!スパイに学ぶスーツ着こなしの極意

(c)Photofest / Getty Images

仕事も戦闘も!スパイに学ぶスーツ着こなしの極意

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『コードネーム U.N.C.L.E.』(15)




監督:ガイ・リッチー 出演:ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー


『007』が劇場で人気を博していた1960年代、同じくスパイの世界を描いて世界中で高視聴率を獲得したTVシリーズが『0011ナポレオン・ソロ』(64~68)。それを映画化した『コードネーム U.N.C.L.E.』(15)では、TVシリーズに倣って’60年代テイスト満載のメンズファッションが次々に登場する。


冷戦時代の諜報戦を共に戦うコンビの片割れ、ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)が鋼鉄の体に纏うのは、ウエストのくびれから裾までが長めの3ピーススーツ。ストライプのシャツとネイビーのタイが、グレーのスーツを首元で引き立てている。担当したのは1991年にロンドンで創業した英国紳士服専門店のティモシー・エベレスト。ガチガチのブリティッシュ・トラッドではなく、そこに少しだけ遊び心を加筆したデザインが、若干お調子者のソロのキャラにはぴったりだ。


ソロの靴は1958年創業のジョージ・クレバリーと、1879年に英国靴の聖地、ノーザンプトンで創業したクロケット&ジョーンズという、どちらも英国のハイブランドで統一されている。



(c)Photofest / Getty Images


一方、ソロの相棒で生真面目なKGBエージェント、イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)のトレードマークはタートルネックのセーター&ジャケットの組み合わせ。TVシリーズでクリヤキンを演じたデヴィッド・マッカラムが着ていたアイコニックなスタイルを、映画版でも踏襲している。どちらかと言えばスーツ党のソロに対して、タートルネックとスエードのジャケット、または、レザージャケット(ラルフ・ローレン)にハンチングというスタイルで対抗するクリヤキンなのだ。


各々のキャラクターを生かしたワードローブを考案したのは、『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)、『コンタクト』(97)、『ミュンヘン』(05)、『戦火の馬』(11)など、ロバート・ゼメキスやスティーヴン・スピルバーグと数多くコラボしてきたベテランの衣装デザイナー、ジョアナ・ジョンストンだ。



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