1. CINEMORE(シネモア)
  2. INTERVIEW
  3. レンタルビデオ店のラインナップを実現したい。 株式会社U-NEXT COO本多利彦氏 インタビュー
レンタルビデオ店のラインナップを実現したい。 株式会社U-NEXT COO本多利彦氏 インタビュー

レンタルビデオ店のラインナップを実現したい。 株式会社U-NEXT COO本多利彦氏 インタビュー

PAGES


レンタルビデオ店のラインナップを実現したい



Q:映画ファンとしては旧作のラインナップも気になるところです。実際に旧作映画の需要はどれくらいあるのでしょうか。


本多:旧作に関しては、実は地上波放送が強く影響しているようで、ある映画が放送されると、U-NEXTでもその映画へのアクセスが急増しています。また、例えば、90年代の映画などがネットやテレビなどで話題になると、それに連動するかのように、90年代の作品へのアクセスも増える。世間的に旧作映画の話題が出た時は、U-NEXTの旧作映画へのアクセス需要も増えている傾向がありますね。


そういった傾向もあり、とにかくU-NEXTに行けばいつの時代の作品も観られるようにと、旧作映画は豊富に揃えておきたいと思っています。また、他のサービスでは人気作を中心にラインナップされている傾向にありますが、U-NEXTでは年に数回しか視聴されないような作品でも、名作・秀作は抑えており、今は白黒のクラシック作品なども揃え始めています。


以前は見放題で観られる「映画1万作品」を目指していましたが、今は1万本を超え、さらに作品数を増やしています。かつてレンタルビデオ店に揃っていた映画のラインナップを、VODでも実現したいですね。


Q:大手シネコンとのポイント共有など(※U-NEXTでの獲得ポイントを提携シネコンで映画チケットに交換可能)、一見ライバルとも思われる映画館との連携は驚きもありつつ、映画ファンとしてはとても嬉しく感じました。その辺りの意図についてお伺いさせてください。

 

本多:例えばイオンシネマとの提携は2013年からスタートしており、ティ・ジョイ、松竹、109、ユナイテッド・シネマなど数々の映画館とコラボレーションしてきているのですが、意外と知られてないんです。ぜひ活用して映画館に行っていただきたいと思います。


映画館と配信サービスは、一般的には対立しているとイメージされがちですが決してライバルではありません。映画はやっぱり映画館でヒットして欲しいんです。そうでないと、作品が配信されても盛り上がりにくくヒットに繋がらない。仮に映画館をスルーして配信になったとしても、歴史に残るヒットには絶対にならないと考えています。当社としては、映画館で映画がヒットすることを応援して、「あのヒット作がU-NEXTに来ました!」と言いたいですしね。ユーザーにとっても、映画を楽しむ場所として、映画館と配信、それぞれの選択肢をご用意したいと思っています。


また、映画館に限らず、U-NEXTは映画祭も色々と応援していて、各地の10以上の映画祭と連携するほか、昨年は東京国際映画祭のメディアパートナーにも名を連ねました。「映画館に行こう」という文化は、私たちなりにこれからも応援していくつもりです。


Q:ちなみに、月額料金内で114もの雑誌も読み放題になるんですね。これは知りませんでした。


本多:この雑誌の読み放題もずいぶん前から実施しているんです。最新号を読めるというお得なサービスだと思いますので、ぜひ活用していただけると嬉しいですね。サービス内では電子書籍の購入もできるのですが、例えば、自分が観た映画の原作小説や原作コミックをあわせてお楽しみいただく方も多いですよ。




PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. INTERVIEW
  3. レンタルビデオ店のラインナップを実現したい。 株式会社U-NEXT COO本多利彦氏 インタビュー