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レンタルビデオ店のラインナップを実現したい。 株式会社U-NEXT COO本多利彦氏 インタビュー

レンタルビデオ店のラインナップを実現したい。 株式会社U-NEXT COO本多利彦氏 インタビュー

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映画は特別な存在となる力を持っている



Q:配信プラットホームとして、国内最大級の映画取り扱い数を誇り、最近実施されたキャンペーンのコピーが「映画なんか、観てる場合だ。」と、とにかく映画推しの印象が強いU-NEXTですが、「映画」というコンテンツ力をどう捉えていますか?


本多:「人生を変えた1本」などと言うように、映画はその人にとって特別な存在となる力を持っていますよね。そこは大切にしていきたいと思っています。また、おっしゃる通り、当社では国内最大級の映画の取り扱い数を誇っているのですが、その事実があまり伝わっておらず、そういった認識を持たれていなかったんです。そんな背景から、映画ファンの方々にもっとU-NEXTを知っていただきたく、「映画なんか、観てる場合だ。」に続いて「人生と映画」篇というCMを作りました。


U-NEXT CM 「人生と映画」編


このCMは、年齢も世代も異なる多くの方に、それぞれ自分の愛する映画作品を教えてもらうというシンプルなものですが、こういう気持ちを大事にしたいという、当社の思いの表れでもあります。


Q:以前の「映画なんか、観てる場合だ。」のCMは監督が箱田優子さんで、劔樹人が出演されていました。こちらも印象に残るCMでした。


本多:実は出演者については、劔さんにお願いするのか、もしくは他の俳優さんにお願いするのかで議論になったんです。最終的には、劔さんに出ていただいた方が、より自分の物語のように感じて感情移入しやすいだろうということで決まりました。


Q:確かに、感情移入させられるCMだったと思います。U-NEXTが映画ファンの方を向いている感じが強くしました。


本多:よかった。担当者は喜ぶと思います(笑)。


Q:Netflixなどの映画系だけではなく、YouTubeやテレビ系の番組配信など、さまざまな動画コンテンツがひしめく中で、今後は「映画」というコンテンツをどのように展開していかれるのでしょうか?


本多:U-NEXTは「R-1グランプリ」などで、地上波放送と配信の融合にも挑戦していますし、音楽のライブ配信なども始めています。そんな中でも映画は今後も力を入れていきたく、HBOやクラシック映画のような魅力的な作品を揃えて、お客さんの「観たい」という気持ちに応えることはもちろんですが、それらをどのように届けることができるかも重要な課題だと考えています。


特に映画に関しては、画質や音質にこだわるのはもちろん(※一部の作品は、4K、ドルビービジョン、ドルビーアトモスに対応)、操作性の向上を目指して、UXチームも日々試行錯誤しており、技術的な進歩は欠かせません。映画館で映画を楽しむような体験を追求していくことで、映画が本来持っている魅力を損なうことなく、皆様の元にお届けしていきたいと思います。


Q:最近は映画を早送りで観る方も増えて来ているようで、映画の持つ魅力やコンテンツ力が下がって来ているような風潮も見受けられます。その辺はどう思われますか。


本多:これは答えがとても難しいのですが、どのような楽しみ方も否定はしないようにはしています。ただ一方で、U-NEXTという配信プラットフォームを通じて、ゆったり映画が観たいと思っていただけるようなきっかけを、何かしら提案できればいいなとも思っています。映画が持つ時間の“間”も含めて、映画の魅力を伝えていきたいですね。



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取材・文: 香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。

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