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日本映画が生き残るためには 映画はこうして作られる! 〜メジャー映画と作家性〜イベントレポート Vol.3(全3回)【CINEMORE ACADEMY Vol.21】

日本映画が生き残るためには 映画はこうして作られる! 〜メジャー映画と作家性〜イベントレポート Vol.3(全3回)【CINEMORE ACADEMY Vol.21】

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これまで、映画の作り方について特集してきた「CINEMORE ACADEMY」がオンラインイベント化。実際にメジャー映画を撮りながらも自身の作家性を貫いて来た映画監督たちをゲストに迎え、その創作の秘密に迫ります!


6/30(水)に実施されたオンラインイベントを記事化しました。全3回に渡りお届けします。今回はいよいよ最終回。

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全国で一斉に公開される規模のメジャー映画ともなれば、製作予算が大きくなる一方で、資金回収もよりシビアになり、プロデューサーや出資者などから様々な意見が入ってくるのが常。そんな状況で監督たちは、いかに自身のビジョンを具現化し、ヒットにつながる面白い映画を作るのか?


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【ゲスト】内田英治 / 藤井道人 / 本広克行 / 行定勲 50音順/敬称略


【MC】映画ライターSYO / CINEMORE編集長 香田史生 敬称略

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イベント詳細はこちらから


Index


コロナ禍での映画製作



香田:最近、特にコロナ禍の映画製作について聞かせてください。


藤井:この1年以上ずっと撮り続けていますが、心がどんどん疲れていますね。今までとは確実に変わってきている。まずマスクをしたまま真夏にロケをするだけでもキツイし、リハーサルの時もマスクをしなければいけない。それを見ても良い芝居なのかどうかなんて分からないんですよ。本人たちもやり辛そうだし。でもそれはガイドラインとして決まっているので、この1年間それを受け入れながら映画をつくってきたんです。


だけど世の中で感染者が増えて撮影自体ができなくなって、いくつもの作品が中止になりました。本当に悔しかったですね。でも自分たちは作ることが仕事であり、スタッフも生活があるので、作り続けるというのは1つの使命なんです。自分はこれからも作り続けようと思っていますが、それでも心は辛いですね。


二言目に出てくるのは「コロナなので」。例えばロケ地が決まらなかった、「コロナなので」。そう言われて心がどんどん弱っていきます。


SYO:それこそ病院や学校のロケが出来ないという話を聞きます。


藤井:そうですね、今は病院での撮影は無理ですね。


SYO:僕はなるべく現場に行かせてくれとお願いしているのですが、やっぱりそれも「コロナなので」と言われてしまうんです。作り手の方々だけでいっぱいいっぱいだから、ライターが入れる余地なんてない。僕らライターは現場に行って伝えることをしないといけないと思うのですが、現場に行けず写真だけもらうという事も結構あるんです。


そんな中でも何とか実際に行かせていただくと、衛生班の方々がいてすごく気を配っていらっしゃったり、マスクを外していざ本番というときには化粧直しが入るので、また時間がかかってしまったり…。傍から見ていても本当に大変だろうなと思います。


藤井:そうですね。ただ、なあなあな作業がなくなったといういい面もありました。やるべきことがしっかり整理されたのかなと思います。




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