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西川美和と山下敦弘、二人の監督が語る「映画とウイスキー」後編 Love Cinema. Love Whisky.

西川美和と山下敦弘、二人の監督が語る「映画とウイスキー」後編 Love Cinema. Love Whisky.

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今、ウイスキーの映画をつくるなら



Q:いろいろな映画のシーンが話題に上がりましたけど、そもそもウイスキーはどんなときに飲むのが一番似合うお酒だと思いますか。


西川:外で人と飲む場合は、基本的に2軒目に行ったお店で飲むことが多いですよね。さんざん飲んだり食べたりしたあと、夜遅くまでやってるお店に行って、軽いおつまみと一緒にウイスキーを飲む。ここ一年半はしばらく機会がなくて寂しかったですけど。


山下:僕がウイスキーを飲むようになったきっかけは、向井に連れていかれたゴールデン街のお店なんですよね。「キープしてるボトルがあるから」と言われてハイボールを飲み始めたのが最初。だからか、僕のなかではウイスキーというとゴールデン街のイメージ。


西川:たしかにウイスキーを飲みにいくときって「あの店、ボトルが入ってるからちょっと行ってみる?」ってことが多い。


山下:もうちょっとだけ話そうか、ってときにちょうどいいお酒。その前はビールとか焼酎なんですけど、ゴールデン街に行く、じゃあそろそろウイスキータイムかな、みたいな。2軒目、3軒目で、男同士がちゃんとした話をするときに飲むお酒って感じかな。じっくり語っているとき、間にウイスキーのボトルがあってほしい、みたいな。



山下敦弘監督


西川:でも女の人同士でそういう使われ方ってほとんど見たことないね。少なくとも日本映画のなかではね。女二人でも普通に二軒目行くんだけどね。ただ女性がゴールデン街のお店にウイスキーのボトルをキープしてるって、なんかまた独特な毛色になって来ちゃうか(笑)。


山下:それはそれでおもしろそうですけど(笑)。だけどたとえばキャンプに行って焚き火を前に大事な話をする女性たちならどうですか。


西川:それはすごくよさそう。焚き火の前で飲むなら女同士の画も浮かびます。ちょっと『テルマ&ルイーズ』(監督:リドリー・スコット、91)みたいな雰囲気で。


山下:そのシチュエーションだと、飲むのは日本酒とか焼酎じゃないですよね。


西川:絶対ウイスキーだよね。焚き火の前で女ふたりがじっくり話をするとき、ボトルがそっと置いてあるっていうのは悪くないね。


山下:銘柄はなんでしょうね。高いやつなのか、手頃な値段のものか、それこそ大きいボトルか飲みきりサイズの小さいボトルなのかとか、種類によってそのシーンの見え方もどんどん変わってきそうですね。


西川:一度やってみたいなあ、そのシーン。


Q:最後に、今、お二人が誰かとウイスキーのCMを撮れるなら誰がいいですか?


山下:その夢が叶うなら僕はカート・ラッセルにもう一回コンピュータのなかにウイスキーを入れてもらいます(笑)。それかジェフ・ブリッジスで、ずっとウイスキーを飲んでる男の話を考えるか。


西川:私はジュディ・デンチにお願いしたいかな。『007』シリーズで彼女がウイスキーを飲むシーンがいつもかっこよくて。


山下:やっぱりウイスキーは、ある年輪を持った人たちに飲んでほしい。アル・パチーノやデ・ニーロとか。そこに若い人とのドラマがあってもいいし。


西川:そういう意味では、欧米の俳優さんたちはちゃんとシワのある歳の取り方をしていて、ウイスキーがよく似合いますよね。そうそう、『おとなのけんか』(監督:ロマン・ポランスキー、11)でのケイト・ウィンスレットもいいんですよ。子供同士の暴力事件をめぐってお互いの両親が話し合いをするはずが大喧嘩になっていくって話なんだけど、途中で破れかぶれでみんなで高級なウイスキーを開けだすんですよね。そこでのケイト・ウィンスレットのタガの外れ方が最高でね。彼女もいい歳の取り方をしている女優さんで、ウイスキーがよく似合う。


Q:映画はもちろんですが、ぜひ、お二人の撮るウイスキーのCMも見てみたいです。今日はありがとうございました!




日常に溶け込んだウイスキーのある風景。それを憧れのシーンとして描くのが、まさに映画監督のお仕事。お二人の撮ったそんなシーンをぜひ観てみたい。その時はやっぱり、片手にウイスキーかな。


前編では、『クレイジー・ハート』『ハスラー2』『天国と地獄』『評決』など、ウイスキーが登場する映画をお二人にあげてもらいました。こちらもぜひお楽しみください! 前編はこちらから



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映画監督:西川美和(にしかわ・みわ)

1974年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2002年に『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。続く長編作品に、『ゆれる』(06)、『ディア・ドクター』(09)、『夢売るふたり』(12)、『永い言い訳』(16)。佐木隆三の小説『身分帳』を原案とした最新作『すばらしき世界』(2021年・主演:役所広司)は、シカゴ国際映画祭外国語映画部門観客賞など受賞。小説では、『ゆれる』『きのうの神様』『その日東京駅五時二十五分発』『永い言い訳』。エッセイに『映画にまつわるxについて』『遠きにありて』『スクリーンが待っている』などがある。



映画監督:山下敦弘(やました・のぶひろ)

1976年愛知県生まれ、大阪芸術大学芸術学部映像学科卒。『どんてん生活』(99)が国内外で高い評価を受け、ヒット作『リンダ リンダ リンダ』(05)で新境地を開く。『天然コケッコー』(07)では第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞。以降『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、『味園ユニバース』(15)等、作家性と娯楽性とを混ぜあわせた作風で人気を呼んでいる。『ハード・コア』(18)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。ドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」(20)では、ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞、ATP賞ドラマ部門最優秀賞を獲得。近作は「昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-『言えない二人』」(本年11月26日公開予定)。



取材・文:月永理絵

映画ライター、編集者。雑誌『映画横丁』編集人。『朝日新聞』『メトロポリターナ』『週刊文春』『i-D JAPAN』等で映画評やコラム、取材記事を執筆。〈映画酒場編集室〉名義で書籍、映画パンフレットの編集も手がける。WEB番組「活弁シネマ倶楽部」でMCを担当中。eigasakaba.net


撮影:青木一成



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