(C)Haversack Films Limited 2021
『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』ジョン・マッデン監督 サスペンスと人間ドラマが共存しているところが面白い【Director’s Interview Vol.184】
『恋におちたシェイクスピア』(98)『女神の見えざる手』(16)を手がけたジョン・マッデン監督による、『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』。第二次世界大戦、ナチスドイツ優勢の戦局を覆すため英国諜報部が実行した奇策とは…?
本作は、英国諜報部、通称「MI5」が暗躍する戦争映画だが、アクション描写はほとんど無く、人間ドラマを中心に頭脳ゲームが繰り広げられる。大人が楽しめる上質なサスペンスに仕上がっているのは、さすがはジョン・マッデン。完璧な仕立てである。そんなマッデン監督の演出の秘訣はどこにあるのか? 監督に話を伺った。
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「ウソみたいなホントの話」
Q:本作は「ウソみたいなホントの話」ですが、それを映画で描くことはどんなところに興味がありましたか?
マッデン:まさに「ウソみたいなホントの話」だからこそ魅力的でした。映画監督としての仕事は、観ている人が信じられるようにフィクションを語ることでもある。そういった意味でも今回は大いなる挑戦でした。
『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』(C)Haversack Films Limited 2021
この映画はサスペンスだけではなく、その中心には人間的な物語が存在します。サスペンスと人間ドラマが共存しているところが面白いし、魅力的なストーリーだと思いましたね。