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『LAMB/ラム』ヴァルディミール・ヨハンソン監督 映画で最も重要視しているのは“音”【Director’s Interview Vol.239】

©2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON

『LAMB/ラム』ヴァルディミール・ヨハンソン監督 映画で最も重要視しているのは“音”【Director’s Interview Vol.239】

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映画の話で盛り上がれるのは素敵なこと



Q:北米配給はA24が手がけることになりましたが、彼らとの仕事はいかがでしたか。


ヨハンソン:一緒に仕事をしたのはこの映画を作った後からでしたが、とにかくマーケティングや宣伝のスキルが素晴らしい。また彼らとは映画の話で盛り上がれるんです。皆映画が大好きだから、そこを分かち合えたのはとても素敵なことでした。素晴らしい作品をたくさん作っているスタジオなので、そのラインナップの一部に加われたことはとても誇りに思っています。



『LAMB/ラム』©2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON


Q:影響を受けた監督や作品を教えてください。


ヨハンソン:タル・ベーラはもちろんですが、ラース・フォン・トリアー、リン・ラムジー、宮崎駿、今はイングマール・ベルイマンを観直しているところです。たくさん作品を観ているので、好きな監督は毎日増えていきますね。最近の監督だと、ジュリア・デュクルノーは『RAW〜少女のめざめ〜』(16)や『TITANE/チタン』(21)など本当に素晴らしい作品を作っていると思います。


もし自分が好きじゃない監督の作品だったとしても、ほとんどの作品からは必ず何かインスピレーションが見つかります。そのためにもたくさんの作品を観るべきです。自分がやりたいことに通じる作品と出会うかもしれません。




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監督・脚本:ヴァルディミール・ヨハンソン

1978年、アイスランド北部生まれ。『父親たちの星条旗』(06)、「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン2(12)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)、『トゥモロー・ウォー』(21)等、数々の映画やテレビシリーズで美術、特殊効果、技術部門を担当し、20年以上にわたりアイスランド映画界で活躍している。2013年から2015年にかけては、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエヴォ科学技術大学で開講されたタル・ベーラ監督による映画製作の博士課程に在籍、ティルダ・スウィントン、ガス・ヴァン・サント、カルロス・レイガダス、アピチャッポン・ウィーラセタクンらの指導を受け、在学中に本作の構想に着手した。初の長編映画である『LAMB/ラム』で第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門「Prize of Originality」を受賞した。その他監督作としては短編映画『Harmsaga(原題)』(08)、『Dawn(原題)』(12)などがある。2022年5月には米大手エージェンシーCAAとの契約締結を発表するなど、今後世界での活躍が最も期待される新鋭監督の一人。



取材・文:香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。





『LAMB/ラム』

絶賛公開中

配給:クロックワークス

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