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『ランディ・ローズ』アンドレ・レリス監督 伝説のギタリストの姿を通して送るミュージシャンたちへのメッセージ【Director’s Interview Vol.261】

©RANDY RHOADS: LEGEND, LLC 2022

『ランディ・ローズ』アンドレ・レリス監督 伝説のギタリストの姿を通して送るミュージシャンたちへのメッセージ【Director’s Interview Vol.261】

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オジーの妻からは協力を得られず…



Q:本作はランディ・ローズがオジー・オズボーンと出会う以前、メジャーデビュー前のクワイエット・ライオットにフォーカスしており、その点がユニークだと思いました。


レリス:彼の本質はクワイエット・ライオット時代にあると思います。物語としてもオジーと組んでからではなく、レコード契約がなかなか結べず苦労した下積み時代の方が面白い。実際ランディは、オジーとの活動よりクワイエット・ライオットにいた期間の方が圧倒的に長いので、素材も豊富にありました。


また、オジー・オズボーンの妻のシャロンに協力してもらえなかったことも影響しています。ランディがオジーのバンドにいた時代の素材はシャロンが管理していて、映像が使えなかったんです。あの時代の映像を使えれば、もっと色々なことが描けたと思うんですが…。


Q:下積み時代のランディを描くために、こだわったポイントはどんな所でしょう。


レリス:バンドメンバーの人間関係を描くことを大切にしました。自分も音楽の世界で生きてきたからよく分かるのですが、バンドメンバーの様々な思いが交錯する中で、バランスを取りながらうまくやっていくのはかなり難しいことなんです。だから特に、ランディとボーカルのケビン・ダブロウの関係性にフォーカスするべきだと考えました。


ケビンの恋人だった女性と後にランディが付き合ったりしているのに、バンドとしては普通に活動している。そんなエピソードひとつとっても、色んなことを雄弁に語っていると思うんです。



『ランディ・ローズ』©RANDY RHOADS: LEGEND, LLC 2022


Q:映像も貴重なものが多いですがランディの写真が魅力的です。写真の見せ方やエフェクトも効果的だと思いました。


レリス:この作品のベースになったドキュメンタリーを作ったのは、バンドに5年間同行していたフォトグラファーです。彼はランディ・ローズのクワイエット・ライオット時代の写真集を出版していて、貴重な写真の宝庫でした。それを使わせてもらえたので効果的にランディを描くことができたんです。


私はアメリカのドキュメンタリー監督ケン・バーンズを尊敬しています。彼は写真を効果的に使い優れたドキュメンタリーを作るんです。写真の使い方に気づいてくれたのはとても嬉しいですね。




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