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『フラッグ・デイ 父を想う日』ショーン・ペン監督 鑑賞後の映画は観客のもの【Director’s Interview Vol.273】

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『フラッグ・デイ 父を想う日』ショーン・ペン監督 鑑賞後の映画は観客のもの【Director’s Interview Vol.273】

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予想外だった監督と主演の同時作業



Q:なぜ、自分で出演もすることになったのでしょうか?


ショーン:どんな映画にもそれぞれ作られることになったいきさつがある。色々な道をたどって製作に行きつくし、この作品もそうだ。でも、僕はもともとディランと共演するとは思ってなかった。彼女を主演させて監督しようと思ってたんだ。そんな時、すごく熱心なプロデューサーがいて僕が出るべきだと強く勧めてきた。それが最後の一押しになって出演することにしたんだ。


実はこの役を依頼した俳優は、マット・デイモンなんだ。でも彼は電話してきて、「あなたが自分でやるべきだ」と言ってくれた。監督と主演を併せてやる人をすごいと思っていたけど、まさか自分がそうするなんて考えたこともなかったよ。でも状況が重なったことによってたまたま自分がそれをやることになった。予想してた通り、力を全て吸い取られた感じだね。またやるかと言われたら微妙だよ(笑)。


でも、引き受けて本当によかったと思ってるし、この脚本は僕とディランにとってまたとないチャンスで、実現して本当によかったと思ってる。



『フラッグ・デイ 父を想う日』© 2021 VOCO Products, LLC


Q:ディランさん、ホッパーさんとの共同作業はいかがでしたか?


ショーン:ディランは1日目から、リアルさを作り出すマシンのように僕らを驚かせた。彼女と働くことに対して毎日誇りを持てたね。心からワクワクしたよ。彼女の演技を一番いい席で観られたんだから。ホッパーもそういう役者だと思う。彼にカメラを向けるだけで、カメラが恋に落ちるんだ。すごく優しい存在感があるんだよ。





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