※向かって左より、董哲氏、橋本トミサブロウ氏。
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』制作統括:橋本トミサブロウ × アニメーションプロデューサー:董哲 フルCGを作画でなぞるという挑戦 【CINEMORE ACADEMY Vol.34】
地球上の人に見て欲しい
Q:ここはぜひ見てほしいというアピールポイントがあれば教えてください。
董:まずはキャラクターですね。特に主人公のヘラは絶対に逃げない勇気を持っていて、すごく強くて可愛らしいキャラクターになっています。キャラクターの服装などの設定に関しては、ニュージーランドのWETAスタジオからたくさん素材をお借りして作りました。あとは作画ですね。キャラクターの顔も綺麗に描いていますし、綺麗な作画をぜひ見て欲しいですね。
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』LOTR TM MEE lic NLC. © 2024 WBEI
Q:もし次にまた『ロード・オブ・ザ・リング』を作る機会があれば、どのようなことにトライしたいですか。
董:今回は手探りで試行錯誤した部分が多く、結果が読めないこともありました。一度経験した今は結果が読めるので、そこから逆算して、もっと時間を短縮したいしコストも下げたいですね。
橋本:CGに関しては準備に時間を取りたいです。今回は作りながらワークフローやネットワークを構築していきましたから。それはもうやめたいなと(笑)。
Q:今後も世界を見据えて作品を作っていかれるのでしょうか。
橋本:やはりSOLAとしてはグローバルな作品を展開していきたい。日本アニメのアイデンティティを守りつつ、日本から世界にアニメを発信していきたい。そのスタイルは最初から変わっていません。国内だけではなく地球上の多くの人に見てほしいですね。
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※向かって左より、董哲氏、橋本トミサブロウ氏。
制作統括(co-プロデューサー):橋本トミサブロウ
“アクエリオン(TV,劇場版アニメ)”、“マクロスF(TV、劇場版アニメ)”、“バスカッシュ!(TVアニメ)”などでCGIプロデューサーとして、サテライトのアニメーションで重要なCGパート制作の指揮を担当。2015年にSOLA DIGITAL ARTSの役員に就任。その後、「攻殻機動隊 SAC_2045」(20〜22 TV)や「ULTRAMAN」(19〜23 TV)を制作。現在SOLA ENTERTAINMENTの役員も兼務。
アニメーションプロデューサー:董哲
2016年卒業。映像づくりの仕事に必要なことを学ぶために来日。宝塚大学で学ぶうちに、アニメ制作にかかわるプロデューサーという仕事を知り、今の仕事に。月岡貞夫先生から学んだ「売れるアニメを作ろう」という視点を常に忘れずに、日々仕事に取り組む。
取材・文: 香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
撮影:青木一成
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』
12月27日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
LOTR TM MEE lic NLC. © 2024 WBEI