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ドウェイン・ジョンソンおすすめ映画6選! 小さなことからコツコツと!

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ドウェイン・ジョンソンおすすめ映画6選! 小さなことからコツコツと!

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6.『スマッシング・マシーン』(25)123分


名実ともに大スターとなったロックさんだが、しかしチャレンジ精神は決して忘れない。その姿勢が強く出ているのが最新作『スマッシング・マシーン』だ。それにしても、まさかこんなに挑戦的な作品だとは。


マーク・ケアーという実在の格闘家が経験した、苦難の時をスケッチ的に切り取り、観客に「どう思うか?」と問うタイプの映画だ。分かりやすいストーリーをあえて排しているので、観客は自分なりに作品を読むことが求められる。そして本作は、様々な解釈が可能な映画だ。依存症の映画であり、機能不全に陥った男女の映画であり、名声に取りつかれた男の映画であり、“真の強さとは?”を問う映画だ。そのいずれにも答えは示されないが、それゆえに観客は何かを持って帰ることになるだろう。


本作でのロックさんは、いつものロックさん演技を完全封印。実際に親交もあったマーク・ケアーに変身し、その苦悩を切実に演じている。屈強な肉体を持ち、世界最強をかけて戦っているはずが、メンタルは常人と変わりは……いや、なんなら常人よりも繊細で壊れやすい。プールで落ち葉を拾うシーンや、恋人と大喧嘩をしたとき、その巨体は不思議と小さく見えてくる。共演のエミリー・ブラントの「あの時代の気の強い女性」感も凄く、そんな二人のケンカシーンは、あまりにも等身大すぎて、こちらまで胃が痛くなってくるようだ。「ケンカはやめて」である。


万人受けするタイプの映画ではないものの、俳優ドウェイン・ジョンソンの新境地、そして大きな伸びしろを感じさせてくれる1本だ。


もっと詳しく:『スマッシング・マシーン』無敵のヒーローを解体する、痛ましくも美しい“共感”




そんなこんなでロックさんの代表作まとめだったが、いかがだっただろうか? もちろん、これは私の独断と偏見なので、漏れてしまった快作・傑作もたくさんある。


この記事を書くにあたってロックさんの俳優人生を再び整理してみたのだが、この人はやはりガッツがある。ずっと映画に出続けているのも凄いし、あの見た目をずっと保っているだけでも凄い。だが一番私が凄いと思うのは、自分の弱さや短所を知ったうえで、それを何とかするための努力を惜しまない点だろう。特に長い時間をかけることを恐れていない点は脅威だ。『ハムナプトラ2』で映画デビューしてから、『スマッシング・マシーン』で徹底的にシリアスな役を演じるまで、およそ25年間が空いている。普通のスターなら、もっと近いタイミングでそういう作品に出てもおかしくない。


しかし、ロックさんは「まだその時ではない」と判断し、「その時」まで俳優としての腕を磨き続けた。新境地に挑み、時に失敗しても、立ち上がり、また挑む。一夜漬けではないが、瞬間的に努力するなら真似はできる。だが何十年も続けることは……普通は不可能だ。「小さなことからコツコツと」とは、西川きよしが出馬したときのキャッチフレーズだが、ロックさんのキャリアにも同じことが言える。ドウェイン・ジョンソンという人物の強さの本質は、きっとそこにあるのだろう。



文:加藤よしき

本業のゲームのシナリオを中心に、映画から家の掃除まで、あれこれ書くライターです。リアルサウンド映画部やシネマトゥデイなどで執筆。時おり映画のパンフレットなどでも書きます。単著『読むと元気が出るスターの名言 ハリウッドスーパースター列伝 (星海社新書)』好評発売中。

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